ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

級友の熊沢くんから声かけがなければ座禅も呼吸法も知らずにいたでしょう

2017-08-14 03:44:09 | 逆腹式呼吸

大学のクラス会が18年ほど前に大月の橋倉鉱泉で開かれた時に、千葉に住んでいた級友の熊沢くんが、今度、多摩センターで静功の会が開かれることになり、自分はそこに参加することになったと云う話を聞きました。

静功とは気功の中で、静かな功と云われているもので、ただ静かに胡座を組んで座るものです。 それまで座禅とか呼吸法とかに、一切関心は持ってはおりませんでしたが、丁度その頃、心臓に違和感を感じていて、知人の看護婦の方に何処の病院で診て貰ったら良いかを、聞いていた時でした。

何となく気功は体に良い影響を与えるとは知ってはいましたが、入会金と参加費2ヶ月分で72000円と聞いて、経済的にも余裕はなく躊躇しておりました。 週1回で月24000円の参加費になりますので、ちょっと高いなあと云う感覚でした。 静功の会が開かれる日が近づくに連れて、清水の舞台から飛び降りる気持ちで、参加させてもらうことにしました。

気功の基本的な本を、本屋さんで見つけて読んではいましたが、何となく長く吐く呼吸のことだけは、頭の中に入って、初めての静功の会に参加しました。 早稲田大学に留学で来ている方が先生で、和室で胸の中心が燃えるようなイメージで、胡座を組んで座りなさいと云うようなことを話されました。

私は先生の云うこととは関係なく、真っ暗な部屋の中でひたすら長く吐く呼吸を行っていました。 深呼吸の要領で大きく息を吸ってから、出来るだけ長く吐く呼吸を行っておりました。

1時間静かに座り続けたのですが、45分後ぐらいに頭のてっぺんに電子の輪の帽子を被ったような状態になったのです。 座禅も呼吸法も生まれて初めての経験でしたが、このような状態になったのも初めての体験でした。 私はその後15分間そんな体験を楽しみながら過ごしました。

部屋を真っ暗にしての静功の時間は、1時間で終了です。 それを機会に毎晩、自宅で半身浴で入浴した後で、布団の上で部屋を真っ暗にして1時間、静かに胡座を組んで深呼吸の要領で大きく息を吸ってから、出来るだけ長く吐く呼吸を行う座禅を続けました。

隣の部屋で家族がテレビを観ている音が漏れて来るのを聴きながらの1時間でしたが、体が微妙な変化を伴い、それを楽しみながらの1時間でした。

夜だけでなく日中も、ちょっとした時間を利用して、軽く目を閉じて大きく息を吸ってから、出来るだけ長く吐く呼吸を行っておりました。 口は閉じ鼻だけの呼吸です。 すると意識しなくても、自然と吐く息を体の中へ吐く呼吸になっていました。

1ヶ月半後、予期せぬ下腹の臍下丹田が、突然、心臓のように鼓動をはじめたのです。 それ以来、自分で意識しなくても、臍下丹田は心臓のように鼓動は続けております。 心臓が動いているのは分からなくても、臍下丹田の動きは良く分かるのです。