ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

呼吸法の繰り返しから目覚める

2007-08-22 07:06:49 | 逆腹式呼吸
 座禅を行う静かな暗闇の中で、単純な呼吸法の繰り返しの過程で、眠っていた生来持っていたものを目覚めさせることになります。

 私達は、お母さんのお腹から生まれるまでは、胎息という気の呼吸をしながら、お母さんから貰う栄養分ですくすくと育っていきます。 また、気を通して体外での出来事を、静かに感じ取っています。

 お母さんのお腹から出た瞬間から、肺呼吸を始めます。 すると、それまで行っていた気の呼吸は次第に忘れ去り、その機能もなくなってきます。 

 イメージしながら呼吸する、呼吸しながらイメージする行為を通して、私達が本来持っていた気感を思い起こしてくれるようになります。 気を感じることは、決して特別なことではなく、もともと持っていた機能を復活させるだけのことなのです。

 目を瞑り、口を閉じて鼻だけで息をします。 軽く吸って体の中へ吐くようにイメージしながら、ゆっくり吐きます。 全部息を吐ききると、苦しくなりますので、無理をせず吐ききる寸前に、またすーっと軽く吸います。 

 軽く吸ってゆっくり吐く、その呼吸の繰り返しだけで良いのです。 吐く時にイメージすることだけが大切なのです。 息を体の中へ吐くイメージが、スムーズに行くようになったら、今度はもっと違うイメージをしていきます。

 無 のイメージや、光 のイメージ、蓮の花 のイメージなどです。