何も考えずに、ひたすら深呼吸の要領で大きく息を吸ってから、出来るだけゆっくりと長く吐く呼吸を行う。 普通の胡座を組んで肩の力を抜いて座り、上半身を頭のてっぺんを天から引っ張られているような感じで維持します。
真っ暗な部屋で軽く眼を瞑り、口を閉じて鼻だけで呼吸を行います。眼は一般的に云われているように半眼にする必要はありません。 長く吐く呼吸を一定時間行っていれば、自然と力が抜けて来て眼は自然と半眼になるからです。
ここでの呼吸法は一般的な腹式呼吸とは違います。 私は一般的な腹式呼吸を知らずに、子供の頃から行っていたラジオ体操の時の深呼吸を思い出し、大きく息を吸ってから、ゆっくりと息を吐いておりました。
また長く吐く呼吸を行おうとした時には、はじめに大きく息を吸うのが自然なのですから。 テレビの映像で、深海を潜る前にダイバーが大きく息を吸って、下腹が大きくえぐられている姿を見ておりました。
自分の体験から、胸の肺呼吸と下腹の丹田呼吸とは同期しないのが自然であると感じておりました。 肺で息を吸う時には、下腹の丹田では気を吐き、息を吐く時には、下腹の丹田では気を吸うのが、私たちの身体の自然の生理なのです。
私たちが、この世に生まれて以来行って来た呼吸を、改めて反芻してみれば一目瞭然です。 息を吸う時には胸は拡がり、下腹は凹んでいます。 息を吐くときには下腹は元の大きさに戻ります。
長く吐く呼吸を行う時には、イメージで吐く息を体の中へ吐き入れます。 その時あくまでも吐く息は、意識せずとも鼻から少しずつ出ているのです。
イメージで吐く息を体の中へ吐くことによって、実は清新な宇宙エネルギーが体の中へ入っていきます。 私たちの眼には見えない経絡と云う気の通る道の中を。
基本的には体の中へ入って行った気は、体中にある経穴と云う鍼や灸の時に云われるツボから排出されます。 実はこのことが結果的に自己免疫力を高める行為なのです。 気のツボは体の中を流れる気の調節をする弁であると云われています。
中国の始皇帝の時代に、気の動きに関心があった始皇帝が、人体実験を行なって病と気の関係を調べ、鍼灸師による気のツボの治療が始まったとあります。
私の体験から、吐く息を体の中へ吐き入れていた時、ある時、もうそれ以上、息が入らなくてなった時があります。 何故だろうかと思っていたら、突然、焼け焦げたような匂いがして来たのです。
後から考えて見ると、体の一部に不具合があると、そこの部位に関係する気のツボの調節機能が悪く、息を吐き入れても、そこのツボからは気が排出されずに、溜まっていったのです。 それが限界が来てツボから気が排出されたのだと感得したのです。
気の通る道ー経絡は、神経の腺に沿って絡み合うように流れていると云われています。 微細な神経細胞がある脳は特に感じやすく、長くゆっくり吐く呼吸によって、影響を受けます。
私は脳波の測定したことがありませんが、長く吐く呼吸によって、普段のβ波からα波に変化し、更に深化の過程でα波から、創造主に近づくθ波に変化して行くのではないかと、思っております。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます