座禅の時には長く吐く呼吸に意識を集中する方法と、壁面の一点を見つめることで意識を集中する方法があります。 私は壁面の一点に意識を集中する方法は、やったことがありませんが、非常に難しいと感じております。
20数年前に生まれて初めて座禅を行うようになったのは、大学の級友の呼びかけがきっかけでした。 参加料がとても高く躊躇しましたが、思い切って参加することにしました。
週1回、和室で真っ暗闇の中で1時間、座り続けるのでした。 前もって中国からの留学生が、胸の中心が燃えるようなイメージで、座り続けて下さいと話されましたが、私自身は直ぐに、それとは関係なしに大きな息音を立てながら、長く吐く息に意識を集中して座っておりました。
勿論、生まれて初めての胡座を組んでの座禅(静功)でしたので、足は痺れ始めましたが、我慢をして深呼吸の要領で大きく息を吸ってから、出来るだけ長く息を吐いておりました。
3回目の例会が終わった帰りに、級友が「もう少し静かに座禅をしろよ」と注意をされて、4回目からは、今度は一転して出来るだけ静かに、息音が聴こえないように息を吐いていました。
このことがその後、胎息と云う肺呼吸を伴わない気の呼吸に、結びついて行ったのです。
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