ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

なぜ長く吐く呼吸 イメージで吐く息を体の中へ吐き入れる呼吸が神経疾患に効くのだろうか

2020-04-07 14:52:58 | 

ここでの長く吐く呼吸は、一般的な腹式呼吸(禅宗の腹式呼吸)とは相違します。 一般的な腹式呼吸は初めに息を吐き出します。 また同時に下腹の丹田からも吐き出します。 いわゆる 空の理念で吐き出すのです。

ここでの長く吐く呼吸は、はじめに深呼吸の要領で大きく息を吸ってから、出来るだけ長くゆっくりと吐き、吐く息はイメージで体の中へ吐き入れます。 口を閉じて鼻だけで呼吸を行います。 舌は上の歯にそっと付けておきます。 私はこの呼吸法が、胸の空気を吸う動きと、下腹の臍下丹田が気を吐き出す動きが、体の自然な生理的な動きに合致していると、感じております。

吐く息が体の中へ入っていくのを実感するために、息音をたてて吐きます。 出来るだけ長く全部息を吐き出す気持ちで行います。 全部息を出し切ってしまうと、苦しくなって後が続きません。 出し切る寸前で、また大きく息を吸います。 大きく息を吸う、出来るだけ長く息を吐く、この繰り返しの呼吸を行いますが、あくまでも自然の流れるようなリズムが大切です。

あくまでも長く吐く呼吸だけに意識を集中します。

イメージで吐く息を体の中へ吐き入れる時には、実際には吐く息は鼻から少しずつ出ております。 イメージで体の中へ息を吐き入れると、他方で実際には、体の中へ宇宙に無尽蔵にあるとされている気が、入っていきます。

鍼とか灸で知られる経絡(気の通る路)の中へ、気が入っていくのです。 私たちは誰もが、お母さんのお腹の中にいた時には、気の呼吸をしていた考えられており、この世に生まれ出るときに、おぎゃーと云う泣き声と共に気の呼吸から空気を吸う肺呼吸に変化します。

肺呼吸を行うにつれ次第に気の呼吸を忘れていき、経絡の気の動きも悪くなってしまいます。 ここでの深呼吸の要領で日常的に行う長く吐く呼吸を行う内に、気の流れも良くなっていきます。

経絡は神経の腺に絡み合うように存在すると云われており、経絡の中の気の流れがスムーズになれば、自然と神経の腺も刺激を受けて、時間はかかるかもしれませんが、神経障害も癒されてきます。

特に微細な神経細胞がある脳は、自分自身でも長く吐く呼吸を通じて、その感覚を感じることが出来るようになります。 出来ることなら胡坐を組んで、深夜の1時間を長く吐く呼吸を楽しみながら、過ごして頂ければと思うのですが。 



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