ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

友人が私に一番読んでもらいたいと井上靖の「通夜の客」を

2011-10-01 08:29:04 | 自分

 友人と親しくなると、その方の「私に一番読んでもらいたいという本は何ですか」と聞いて「それは井上靖の短編{通夜の客}です」といわれ、読んだことがあります。

 話の内容は、ある女性が好きになった人が亡くなり、その方の通夜に、電信柱の陰からそっとひとりで、見送るという話でした。

 その後、井上靖の本を何冊か読んでみました。 とても真面目な姿勢の本であった記憶があり、自分自身が不真面目であったせいか、良い本に出会ったなあという印象が、残っています。

 私にその本を薦めてくれた友人には、仕事を離れてからは殆んど会うことはありませんが、たまに電話して話したり会ったりしても、久しぶりの感じがなく、昨日会ったばかりだという感覚でいられます。

 その方の真面目さが、井上靖の「通夜の客」を導き、井上靖の真面目な姿勢の作家を導き、私をも導いてくれたのでしょう。 今、思い出して改めて感謝いたします。


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