私は、どうも人間が好き、人間と接しているのが好きなので、建築計画を行ってきたのかなーと、最近になって改めて思うのです。 ただ人間と接していると何らかの緊張感があり、その緊張感がまた刺激をもたらしてくれているのではないかとも感じるのです。
友人が先日、お客さんの所へ行って、お客さんから余り言われたくないようなことを云われて、もう辞めたいと相談されました。 2件の仕事を抱えていて、もう一つの案件は引き続いて行うと云うことでしたが、後から理由を述べてもう一つの案件からも、降りてしまったのです。
元々、低血圧で、先日も玄関先で倒れて頭を打ったと云う話も聞いておりましたので、やむ終えないことかなあと思ったのです。 幸いなことに経済的にはお父さんが残してくれたもので、何とか暮らせるようですが、この先、緊張感がある意味なくなってしまうのではないかとも思うのですが。
友人も多彩な趣味を持っておられるので、心配は無用かも知れません。 友人のこの件を通して、改めて定年退職をされた方々のことを思い起こしました。
地盤改良の研究と実践を行ってきた大学の級友の1人は、古民家の保存に取り組んでいるなあ、大学の先生をしていた級友も、現在は焼き物作りに熱中しているなあ、大手の建設会社に行っていた級友は、地元で役者をやっているなあと思いながら、それぞれ趣味を持って生活しています。
趣味の世界で生きていても、やはり何らかの緊張感があるような気がするのですが。