5年前の3月11日は忘れようにも忘れることが出来ません。 娘の誕生日で何時ものように、府中にある伊勢丹まで行って、トップスのチョコレートケーキを買いに行こうとしていた矢先でした。
7階にある事務所で出かける準備をしていました。 今までにない大きな地震が来ました。 思わず倒れそうな機器を押さえつけました。
後で考えると、もう少し早く府中まで行っていたら、多分、ケーキを持ちながら多摩センターにある家まで歩いて帰らなければならなかったでしょう。
また後から映像で観た津波による多くの家屋の倒壊や水の流れの強さ、新宿の超高層ビルの2,3m以上も横揺れしているような状況から、改めて地震の大きさが分かりました。
津波による原子力発電所の被害の大きさは、もっと大きかったのです。 原発については広瀬隆さんの比喩的な著書である「東京に原発を」を読んでおりましたので、今後どのようなことが起こるのか想像すると、大変なことになると感じておりました。
後で原発に対する2重3重の安全確保のための処置を、何年か前に経済的な理由から対処するのを怠ったとの記述をみました。 当時の自民党政権下では、安全対策や事故後における処理費等を換算しないで、安価であるということを宣伝文句にして、原発を強力に推進してきました。
大震災時は自民党政権から民主党政権に移り、癇癪持ちの管直人首相が事故処理にあたりましたが、もし自民党政権下で震災が起きていたら、現在はどのような形で政治が行われていたかを考えると、反自民党政権が大多数を占めていたに違いありません。
小泉純一郎さんは、首相の時には「郵政の民営化」しか頭になかったのでしょうか、今になって原発の宣伝文句はウソばかりだと云い、大震災時の原発の津波被害をみて、改めて「今が原発を止める良い時期だ」と発言されています。
そんな小泉元首相の姿を観ていると、随分考え方に柔軟性のある方だなあ、小泉さんが現在首相であったら、どのような展開になっているのだろうかと思うのです。
安倍晋三首相は、敗戦後の進駐軍のマッカーサーが草案した現憲法の改正を最優先課題として頭にあるのですが、今後どのように推移するのか分かりません。