今朝の「こころの時代」というテレビ番組で、会社人間がお遍路を歩くことで社会人間になったという山下正樹さんが、話をされていました。
山下さんは、大手都市銀行に勤め、それなりの出世を考えていましたが、47歳の時に出向になり、挫折感を味合うことになりました。 またその時に尿管結石で1ヶ月間、入院することになりました。
そんな時に、お遍路を旅する本を読まれたそうです。 57歳の時に早期退職し、初めてお遍路の旅に出られました。
四国の88箇所のお寺を旅する中で、自分自身の足で歩き、改めて自分を見つめ直しました。 またお遍路の途中で、おもてなしの接待を受け、自分は生かされていると、感じたそうです。
お遍路の旅の素晴らしさを伝えたいという気持ちを持ち、またお遍路の昔の道をみんなの協力で調べ、新しい旅の道も作り出しています。
今までお遍路の旅は、8回、逆回りも含めて行ったという話ですが、地元の学校でのお遍路の授業をも、受け持つようになったということです。
お遍路の文化、おもてなしの文化が、脈々と伝えられていることが、とても素敵なことと感じました。 私は未だお遍路の旅をしたことがありませんが、いつの日にか行きたくなるようなお話でした。