ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

雑念を楽しむ・ひとり座禅

2011-09-06 07:28:28 | 座禅

 禅宗のお坊さんが、雑念はいけません。 それを払いなさいという話を、よく聞きますが、私はそうは思いません。

 静かに意識を吐く息だけに集中していますと、なかなか雑念は起きにくいのですが、そうはいっても、ふと雑念は沸くものです。

 雑念のオンパレードは感心はしませんが、静かな状態でのふと浮かぶ雑念は、考えてもよいのです。 日常的な問題解決をしなければならないようなことや、つい先日の言い争いになったことなどが、ふと頭に浮かぶのです。

 それを、どう考えればよいのかを、ゆっくり息を吐きながら、改めて静かに思い浮かべます。 すると不思議なことに、こう考えるのがいいのではありませんか、と頭に浮かぶのです。 

 もう一度、本当にそう考えるのがよいのか、考え直してもそのように考えるのが、正しいと思えるのです。
 
 私は、静かに吐く息をゆっくり吐きながら、雑念を考えることによって、宇宙の叡智が、そっとサジェスチョンしてくれるものと、感じております。

 長く吐く息を楽しみ、胡坐の姿勢を楽しみ、雑念を楽しみます。