ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

胸式肺呼吸と逆腹式呼吸はどこが違うのか

2010-01-18 08:10:36 | 逆腹式呼吸
私が初めて座禅(静功)を行った時に、誰から教わることもなく、自然と吐く息を出来るだけ長く吐いていました(初心者用の本を読んだかもしれませんが)。 大きく胸いっぱいに息を吸い、できるだけ長くゆっくりと、息を吐いていました。 それまで呼吸を意識したことがなかったのですが、生まれて初めて呼吸を意識したのです。 

胸式肺呼吸と逆腹式呼吸は、基本的には肺と下腹の動きは同じです。 大きく息を吸ったときには、同じように肺は広がり、下腹は凹みます。 息をゆっくり吐いていきますと、今度は肺は元に戻り下腹も、元に戻ります。

胸式肺呼吸では、ただ単に息を鼻からゆっくり吐いていきますが、逆腹式呼吸では、実際は鼻から息は出て行くのですが、イメージで息を体の中へ吐いていくのです。 このような呼吸を毎日、1時間以上続けていけば、いつの日にか呼吸法の深化の過程で、息を吸う量が次第に少なくなってくるのです。

はじめのうちは、呼吸法に慣れないため、大きく胸いっぱいに空気を吸うのです。 その空気を吸う量が次第に少なくなってきて、ふと気がつくと息を吸うのではなく、ただ胸を広げ下腹を凹ませているだけのことに、気がつくのです。

逆腹式呼吸に慣れるに従い、そのような呼吸の仕方になってくるのです。 空気を吸うのではなく、宇宙の気を吸う感覚を知ることになるのです。 そのことが逆腹式呼吸の深化の過程で、気の呼吸である胎息へつながっていくと感じています。