ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

頭部やおでこに何かを感じるのは何故ですか

2008-05-23 06:49:37 | 座禅
 逆腹式呼吸を行いながらの座禅を、胡座を組みながらしておりますと、早晩、頭部やおでこの周辺を刺激する何かを、感じることになります。 いずれ自分自身でも理解できるようになることですが、体の中には大きな気の流れの道(経絡)があります。 

 逆腹式呼吸を行うことによって、少しずつですが気の通り道を刺激し、気の流れがスムーズに流れるようになります。 また、気の流れも自分自身で実感できるように、なってきます。 督脈と任脈という大きな気の流れる道がありますが、流れている所は、皮膚のすぐ裏側に流れています。 従って、皮膚と骨が密接している頭部やおでこの部分は、一番気の流れを感じやすいところでもあります。

 背中の背骨付近も感じやすく、逆腹式呼吸を行っていきますと、背骨周辺から吐いていった息(気)が、鍼とか灸のツボ周辺から、出て行くのが感じられるようにも、なってきます。  頭部がもやもやしたり、おでこの辺りに刺激を感じるのは、気の通りを感じるようになった、証拠でもあります。

 男性の場合は頭部の後ろから前側に、気は流れていきます。 背中から頭部まで駆け上がってきた体の中の気は、いったんおでこの辺りで少し流れがリズム的に遅くなるために、おでこの中心部を刺激することになります。 おでこから目の中心の奥の視床下部に入り込み、上の歯の付け根から、舌を通して(舌はいつも軽くそっと上の歯の付け根につけておきます)前の体のほうへ、流れていきます。

 前の体部分は、肉が多いので気の流れは、感じにくいのです。 おでこの中心部には天目という、特別なものを感じたり行ったりする、第3の目といわれる部分があります。 天目は、特別なことをしようとしたときだけ、開き働きます。 私自身は、遠くにいる友人の病が癒されるように、毎日3時間の座禅を行っていたときに、始めてその存在を知ることになりました。

 天目は目の形をしていて、そこから友人の住まう家に向けて、宇宙の気が出て行くのを感じました。 今では、特別なことを思うことが、ありませんので、殆ど天目が開くことはありませんが、胎息(肺呼吸を伴わない気の呼吸)を行うときには、時々天目が開いているのを、感じることはあります。

 吐く息が体の中へ入っていくことだけに、意識を集中していけば、また最低でも1時間の(30分+休憩+30分ではいけません)座禅の時間を続けていれば、比較的早くに気の流れも感じるようになると。思っています。 早かれ遅かれ、小周天も獲得できると思います。 座禅を楽しみながら、行ってください。 至福の感覚が、貴方を待っています。