ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

車のバンパーのデザインから分かること

2006-05-02 08:00:04 | 社会・経済
 10数年以上前に、パリへ行った時に、路上の歩道際にずらっと車が駐車してありました。 すると、1台の車がやってきて、日本では到底考えられないスペースに、前の車や後ろの車を少しずつ押しながら巾を広げて駐車してしまいました。
 勿論、前後のバンパーで前後の車を押しやったのでした。 当然、バンパーには多少の傷が付きますが、そんなことは当たり前だと言わんばかりでした。 日本では、それこそバンパーを傷つけようものなら大変です。 
 最近の車を見ていると、スタイルのみを追求する余り、バンパーの役目を果たせるのかなと思われるものが目に付きます。 ちょっとぶつかりでもしたら、本体のボディまでもが傷ついてしまいます。 起動部分が損傷しなければ、簡単にフォルムのボディは交換できると考えられているのでしょうか。
 運搬車両のトラックやワゴン車は、ぶつかる前提なのか、それなりのバンパーの体裁をしております。 本来のデザインは、その機能を満たした上でのデザインをするのが真のデザインではありませんか。 現代社会の消費文化を象徴しているような気がしてきます。 よいものを長く使う習慣は、悪い事なんでしょうか。 物を早く使って回転させる消費構造に、私達は知らず知らずのうちにはめ込まれてはいませんか。