いつも行く飲み屋で「独物Zeiss(レンズを使った写真を)貼る展」が始まりました。『()内は私の注釈』 ま、写真展の穴が空いてしまった所の穴埋め企画として、いわゆる育てる写真展となったので、私もPC-Distagon 35mm F2.8で参加しました。育てる写真展とは一斉に展示がスタートするのではなくて、来られる人から順番に貼っていく写真展のことです。徐々に枚数が増え、空きスペースが埋まっていくので育てる写真展というわけです。
レンズ正面の銘板です。
例によって?(笑)富士のGFX 100Sに装着しました。
フィルターを装着しました。このレンズにフィルターを装着するには70/86といういわゆるステップアップリング(純正品)を使用します。
PCの意味はPerspective Controlで、シフトができるレンズです。こうやって見ると不思議な感じがします。
後ろから見た所。
シフトさせたものを後ろから見たもの。移動量は10mmです。(カタログにそうあります)
で、どんな風に使うのかというと・・・カメラを水平に構えて、垂直を出して撮影すると建物の上が切れてしまいます。
同じ位置から、建物が全て入る様に撮影すると、左の建物を見ると分かりますが、垂直線が内側に倒れています。(パースペクティブが付いている)
で、カメラを水平垂直に構えてシフト(この場合はライズ)してやると垂直線を保ったまま建物全体が撮影出来るというわけです。(手持ちで撮影したのでやや左を向いてしまいました)
もうひとつは・・・水平垂直を出して撮影するとこの様に写ります。
同じ位置でライズ(上方向にシフトさせることを指す)した写真。
同じ位置でフォール(下方向にシフトさせることを指す)した写真。
で、その3枚をステッチすると、上から下までのパノラマ?写真となります。
というわけで、このレンズの用途は、パノラマ写真を撮るか建築写真を撮るかです。フィルム時代にはパノラマ(ステッチング)にするという用途はなかったと思いますが、では、建築写真で使われたでしょうか? 私には疑問です。(笑) 売れなかったのではないかと推察しますが、実際はどうなんでしょうか? 意外と長い事販売されていたのでそれなりに需要があったのでしょうか? 当初は17万8千円で、最後の方は39万円で販売されていました。
どうしてカメラボディーを富士フイルム社製のGFX 100Sにしたのかというと、PC-Distagonはイメージサークルが63mm (直径ね)あって、画角は83度あるので(カタログにそうあります)、44x33のセンサーを十分カバーするからです。焦点距離は35mm なのでフルサイズの28mm 相当です。フジノンレンズ でいうとGF30mmF3.5 R WR相当の画角です。なので、ステッチングをした写真はフルサイズの24mm 相当の絵が作れるでしょうか。
おまけ
前回は平和の象徴でしたが、今回のこのレンズはウエスト・ジャーマニー製でした。
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