glimi

生きること:過去と未来とエスペラントと

サクラ文庫

2014-02-02 15:35:52 | エスペラント
 エスペラント電子図書館(?こんな呼び方で良いか分かりませんが)サクラ文庫のことを知ったのは数年前でした。
 私の持っている伊東三郎の詩集『Idilio』は昔の青焼きコピーです。作られたのは1972年3月、40年近い前の印刷の文字は消えかかっていました。伊東三郎氏の死後伊東夫人から未発表も含めて詩を全てもらったと編者の阿部祈美さんが話していたので電子版にしないかと持ちかけると将来残せるならあなたの好きにしたらよいと言われパソコンに打ち始めました。ある方に見てもらったら、自分も詩集をもっているからと私の打ったものを印刷し校正して送ってくださいました。

 それを見ながら訂正したのですが、中々骨の折れる仕事でした。校正する方は本当に大変だったでしょうと思いながらも私の作業は進みませんでした。目の手術に成功してから1年間も放置していました。何度も読み返すから凄い学習になると自分に言い聞かせるのですが、学習とち密な作業が嫌いなのでいつまでたっても仕上がりませんでした。昨年12月末阿部祈美さんの訃報を聞きようやく決心して原稿を送りました。今はただ原稿に間違いがないと良いなあと思うだけです。

 でも、残したい本を残せる組織があるのは本当に嬉しいです。私以外にも残したいエスペラントの本を持っている方がおられるかもしれません。その人たちが努力すればサクラ文庫も充実する事でしょう。日本のエスペラント本を世界のエスぺランティストに読まれるようになるでしょう。日韓合同のエスペラント大会で日本で投獄され亡くなった韓国人の詩集をエスペラント訳されたものを買いました。その訳者が伊東三郎の詩をあるブログで読んでとても気に入ったのでもっと読みたいといっていました。サクラ文庫に入れてもらえたら読んでいただきたいと思っています。

 今はただ、校正に協力してくださった方に感謝感謝です。
コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 干しリンゴ | トップ |  »
最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
大変な作業 (verdavojeto)
2014-02-03 08:34:20
活字印刷のものでも、決して楽ではないのに、消え掛かったガリ版刷りでは。。
あのころガリ版で頑張ったものですね。ガリ版用の角張った書き方を覚えた人が實際には働いてくれたのですけど。
でも一つ終わった後の精神的な満足感は値打ちがあると思います。
私もさくら文庫に協力しようと思ったのだけれど、色々作業に関する細かい注意事項があって、理解出来ないところもあったので、放置してます。

今の読みながらの作業も終わったら、PDFの他にウェブページにhtml形式で入れて置こうと思っています。
返信する
古い本 (glimi)
2014-02-03 10:02:16
エスペラント始めてすぐ神田神保町でエスペラントの本を見つけました。貧乏学生だった私は著書を読んだことのある有島武郎のdeklaracio『宣言』を買いました。私の話しを聞いて、阿部祈美さんは残りの本を全て買いました。まったく読めなかったのですがいつか読もうと思ったのです。

 1934年出版。当時もう黄ばんでいましたし、雨にぬれたようなしみもありました。今触れるとめくった順にページが落ちそうです。往復書簡集なので詩よりは楽かと思いますが、索引を合わせると125ページあります。ずぼらの私が最後まで打てるでしょうか。サクラ文庫の編集方針を見ましたが、どなたかに指導してもらわないとできないかもしれませんね。
返信する
訂正 (glimi)
2014-02-03 10:04:15
 出版は1924年。またまた湿疹で手袋しているので打ち間違いしました。
返信する
そう言う本 (verdavojeto)
2014-02-04 23:47:13
ページをめくる度にページが落ちないか心配な本。内容だけは電子化で保存出来ますね。一人では細々としか進まないけれど。。。
せっかくの著作、保存出来たらどんなに素晴らしいでしょう。
自分でワープロ打ちながら、大仕事に齧りついてしまった、と思わないわけではないのですが、勉強になるのだと努力しています。若い人達がそう言う気持ちで協力してくれたら嬉しいですけどね。
返信する

コメントを投稿

エスペラント」カテゴリの最新記事