glimi

生きること:過去と未来とエスペラントと

Mia vojo:我が道

2005-09-13 15:02:18 | エスペラント
雑誌KOMENCANTO、2005年2号の裏表紙に載っている詩が目に入りました。

“ Mia Vojo ” Nikolaj H^oh^lov

Mi levas mian kapon en c^ielon,
Sed per piedoj staras sur la ter’
Nur idealojn vidas kiel celon,
Sed nutras min krudreala ver’

Sur montoj kreskas mia sorc^a foro,
Sed enla valoj kus^as mia pan’,
Altiras animon c^iu floro,
Sed ankre tenas g^in la karna man’

Al c^iu bel’ ni tra la ter’,
Tra la dolora au^ g^iga prov’,
Sen tiru voj’ gxi estus nur h^imera,
Tuj palig^onta post la brila nov’

Samtiao preg^as mi dum ardaj kisoj
Kaj pli c^astig^as en volputa trem’,
Kaj la anim’ en blankon de narcistoj
Ne perda en frivolo de l’poem’.

【意味】
“ 我が道 ”:ニコライ ホフロフ
 
私は天に向かって頭を上げている
けれども足で地上に立っている
私は目的として理想だけを見ている
しかし、粗野な現実の真理で自分を育んでいる

私を魅了する遠くは山の上に聳えている
だが私のパンはその谷にある
私の魂をすべての花が惹き付ける
だが生身の手は錨のように魂を押さえつける

地上の試みを通して、痛みあるいは喜びを与える試みを通して
私はあらゆる美に到達する
その経過無しに美は単なる幻想であり
後に現れる煌びやかな新しさの前にたちまち色あせるかも知れない。

同じ理由で私は熱いキスの間も祈っています
そして官能に震えながらより貞淑になるのです、
そして私の魂は水仙の白さを
この薄っぺらな詩の中でも失いません。

【詩らしく訳せると良いのですがその力はありませんので許してください!】

 ニコライ・ホフロフの名はエスペラントの百科辞典にも載っていません。雑誌の説明のよると彼は1891年にモスクワに生まれ、1909年には既にエスペラント運動に参加していました。ロシア革命後国外追放となりクロアチアでエスペラント活動を継続したのでクロアチアでは有名なようです。
 ロシアのエスペランティストが初期のエスペラントを支えていたというのに私達は彼等について多く知りません。ツアーによる弾圧、スターリンによる弾圧で彼の多くは粛清されたり流刑に処せられたからでしょう。

 彼の詩が今ロシアで脚光を浴びているのは、アナトリィ・ラダエフというロシアのポピュラー歌手が、ニコライ・ホフロフの詩をすべてロシア語に翻訳したこと、そのいくつかに曲をつけて歌っているからだそうです。

 私も聞きたいです。   


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7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (serena)
2005-09-13 21:35:08
私も聞きたいです。

詩の訳は、意味が判ればそれで上等です。

言葉の意味の中に彼の言いたいことがあるから。。。
返信する
Unknown (glimi)
2005-09-14 07:33:45
serenaさん

ありがとう。

ミスを見つけたので訂正しました。
返信する
白い水仙 (あまもり)
2005-09-14 17:22:59
夢と現実の狭間で悩みながらも心の純粋さは決して失うことはない。力強い詩ですね。

あまり情緒のない私でさえ、分かるのですから、glimiさんの翻訳は素晴らしいと思います。

しかし、poloさんといい、glimiさんといい、翻訳する能力に尊敬します。

私は日本語でさえおぼつかない



ロシア革命でソビエト連邦へ、ゴルバチョフのペレストロイカとグラスノスチでロシアへと。

もしゴルバチョフが大統領にならなかったら、冷戦終結も、ニコライ・ホフロフの詩がロシアで歌われることもなかったと思うと、やはりミハイル・ゴルバチョフは偉大だったと改めて思います。

今でも私はゴルビーのファンです
返信する
Unknown (glimi)
2005-09-14 18:43:28
 あまもりさんへ



ゴルバチョフはソヴィエト連邦を壊そうとは思っていなかった。でも、彼の人民の自由への要求を認めたいという決意は本物だったろうと私も思っています。

 無血革命というのは素晴らしい事です!



絵文字に花束も欲しいですね。
返信する
散文的ねと言われてます。 (りこ)
2005-09-15 09:15:10
glimiさんお早う御座います。花より団子のくちでしてコメントに書き込みようがないのですが絵文字に花束欲しいですね。



返信する
Unknown (glimi)
2005-09-16 10:09:45
 りこさん、

実はこの詩はきちんと韻を踏んでいるのです。日本語の場合は句の文字数で韻を踏ませる事が多いのですが、それをすると詩の内容が陳腐になってしまうのです。



ですから【訳】とせず【意味】と書いているのです。
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日本大会 (lignponto)
2005-09-17 22:12:06
日本大会の件で、TBを張らせて貰いました。

よろしくお願いします。
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