glimi

生きること:過去と未来とエスペラントと

海底火山噴火:トンガ

2022-01-17 08:30:31 | 雑感
 20数年前のことです。公立病院に勤務していた息子が突然トンガに行くと言いだしました。無口で家では決して無駄口は叩かない。息子が子どもの頃私は夏休みが忙しかったので夏休みは一人で秋田へ。兄夫婦には本当にかわいがってもらった。6月頃になると彼に義姉から電話があり、今年もおいでと何度言われる。今年はどうしようかと言っていたのに自分で周遊券を買いに行き3週間はたっぷりとあちこち歩いていました。初めは福島県から始まり、小学4年生の時のには宿に泊まりたいと言い出したのでダメと言いうと山形福島あたりの列車を行ったり来たりて真夜中に福島駅で乗車して竜飛岬まで行ったそうです。その時、福島駅で駅員に見とがめられたので、びっしりと書き込んだ予定の時刻表を見せたら、汽車が来たらベンチに置いて行っていいからと仮眠用に毛布を貸してくれたそうで・・・高校生になると北海道を回っていました。
 この子は無口なのになぜか外では人に好かれる不思議な子でした。

 私の息子ですからダメという言葉は効き目がないでしょう。それではと私がトンガに遊びに行くと言いうことで了承しました。

 忙しいからという息子の言葉で4泊しただけで、帰りはニュージランドのエスペランティストのところに3泊させてもらいました。
 ほんとに何もないところと言ってよい場所でした。市場では大きなタロイモとココナツなどの果物が多くその他の品はは少なかったです。ゲストハウスの日本人オーナーに車で島中を案内してもらったのですが、いたるところにタロイモを並べて売っている人が多いのに驚きました。

 息子が障害児学級でも行くかと連れて行ってくれましたが、毎日が登校日ではないらしくあいにくその日はお休みの日でした。

 お茶でも飲むかとお湯を沸かしてくれましたが水はもちろん天水。家の裏にコンクリート製の築山のような作りのものがあり、そこに天水が溜められており、茶こしをやかんに置いて水を濾してそれでお茶を入れてくれました。水道水は海水をろ過下した物で塩分があり飲めないそうです。

 息子は高校・大学とラクビ―をしていたので、病院での勤務以外は毎日高校生と一緒にラクビ―をし、ラクビ―・ナショナルチームの試合がある時は遠征に付き添っていたようです。帰国してからも何度か出かけたようでした。宿はどうするのと訊くと、その地のトンガ人の家に寝泊まりするのだとか。つまり、友だちの友だちはみな友だちと言いう関係なようでした。それだけではなく、他人のものも俺のものという考えがあるらしく、他の人の所有物でも欲しければ自由に使うという風習もあるようです。

 ニュージランドの首相がトンガの水が心配と言っていましたが、飲み水が枯渇したらどうなるのでしょうか。それが一番心配ですね。
コメント
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