glimi

生きること:過去と未来とエスペラントと

宮沢賢治の詩

2020-10-25 14:04:08 | エスペラント
 秋晴れの天気が続き夕方の空には白い雲が流れている。これはイワシ雲!?

 10月を歌った賢治の詩をぼんやりと思いだしたけれど、はっきりしない。記憶を頼りにネットで探しまくった。なんと出てきたのは9年前の私のブログの記事でした。でも嬉しかったです。

 エスペラント初心者の時に伊東三郎に教えてもらった詩なのです。この詩は賢治がエスペラントを学び始めた頃に作った、つまり、エスペラント初心者の詩なのです。伊東は言いました。文法的には間違いがある。しかし文法的に間違っても、文学的に見れば、素晴らしい表現であること。作品の是非は文法的正確さだけで判断してはいけないと。当時の私は文法的な間違いなどは気が付く由もなかったけれど。

 
はだしにて 雲落ちきたる 十月の トマト畑に 立ちてありけり

 Mi estis staranta nudpiede
En oktobra tomata farmejo
Kie nuboj faliĝas.



カタカナで
ミ エスタス スタランタ ヌドゥピエーデ
エン オクトーブラ トマータ ファルメーヨ
キーオ ヌーボィ ファリージャス

文法的にはこちらが良いかもしれません。 (kie nuboj faladas キーエ ヌーボィ ファラーダス.)


現実の流れるように浮かんだ雲がまるで降り注ぐようなさまと詩のイメージがマッチしていて、見つけ出せて嬉しかった。

コメント
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