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生きること:過去と未来とエスペラントと

エスペラント大会冊子

2020-10-12 19:46:57 | エスペラント
 今日9月に開催されたエスペラント日本大会の冊子を受け取った。この1年間で亡くなった方の名前を見る。14名の方が亡くなられました。私より年配の方もおられるが多くは同年配、10歳近く若い方も!【合掌】
 ふと思う、もしかしてこの年齢で生きていることは奇跡かもと。先を見据えて生きるべきかも、だが寿命の先など見えるはずもない。

 夕食後空を見ると星がいくつか見えました。最近では星が見えることが珍しいのです。明かりが数個集まって浮かんでいるのは星でしょうか。それとも人工衛星‼?

 子どもの頃、着物を着て母と一緒に他のにある神社の秋祭りに行きました。空いっぱいに光る星を眺めなら帰ったものです。

 母は面白い人でした。星を眺めて勝手に星座と称し名前を付けたり、物語を作って聞かせました。星に見とれて田んぼの脇の小川に落ちそうになると母は言うのでした。ドブに落ちて死んだターレスみたいになるよと。ターレスは星に夢中になり、街燈のない夜の街を空を見て歩いているうちにどぶ川に落ちで死んでしまったのです。こんな話がどこかの国の童話にあるのか大人になってから探しましたが、見つけられませんでした。

 街灯もない田舎の水辺。蛍狩りも楽しかったですね。アスパラガスを収穫した後に生えるひこばえはしなやかで風になびきます。この柔らかな葉に蛍を絡ませて取るのです。母は蛍草といって蛍取りに行く時に持たせてくれました。

 蛍は蚊帳に入れて蚊帳のの天井に止ったものを星を眺めるかのように楽しみながら眠ったものです。朝起きると蛍はいませんでした。どこへ行ったと尋ねると母は蛍も朝にはおうちに帰るのよと言っていました。

 数十年過ぎて息子たちと帰省した時のことです。夜は窓を開け、蚊帳を吊って寝ていました。子どもたちがとってきた蛍も蚊帳の中に放ち楽しみました。夜中何か気配を感じて目覚めると母は蚊帳をまくり上げて中の蛍を外に逃がしていました。
 母は、子どもたちが傷つかないように逃がしたとは言わず、おうちに帰ったと話していたのです。
コメント (2)
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