glimi

生きること:過去と未来とエスペラントと

ノーベル平和賞

2020-10-10 14:33:16 | 平和
 昨日ノーベル平和賞の受賞が決まりました。
 WFP「世界食糧計画」です。コロナ禍の中で資金集めも大変なようですし、本当に良かったです。賞金を有効に使ってくれるでしょう。心からおめでとうと言いたいです。

 私が最も嫌いなテレビ番組は大食い競争とか早食い競争で視聴者を沸かせようとするものでした。さすがコロナ禍の中でそのような番組は消えました。戦争中や戦後の食糧難に親たちがどれほど苦労して私たち子どもを育てか体験した私の世代は少数になりました。私の次の世代はいかに高価なごちそうを食べたかを自慢する人が多いと感じています。希少価値があることと、美味しいということは違いますし、美味しくなくても生きるための食料を必要としている人は人は沢山います。そして、戦争や紛争が世界から消えない限り、食料で苦しむ人たちは沢山いるのです。

 緒方貞子さんが難民高等弁務官でおられたのは何年ほど前のことでしょうか。その頃神奈川県のアースプラザでボランティアをしていました。WFPは気が数年に一度飢餓マップを制作しています。ですが、地図での説明では全世界で飢餓状態にいる人がどの程度かなどと小学生に伝えるのはとても難しくて・・・。

 そこでボランティアが考えたのは世界人口が100人だったとしたら飽食を満喫している人、飽食ではないがきちんと食事ができる生活をしている人、飢餓に苦しんでいるいる人を統計に基づいてジノラマ作ることでした。視覚に訴えたこの展示に、当時の小学生がとても興味を持って眺め、話を聞いてくれました。

 私がボランティアを辞めてからもう10数年です。このところ展示室に入っていませんので、そのジノラマがどうなっているかわかりません。もしあるなら、人数を変化させなければならないでしょうし、もう変化させたかもしれません。

 WFPで働く皆さん、本当に受賞おめでとうございます。頑張ってください。



 ジノラマ完成記念写真です。仲間はもっと大勢だったかもしれません。
 仲間の皆さん、無断転載お許しください。
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