glimi

生きること:過去と未来とエスペラントと

おお、行政改革!

2005-09-06 08:05:17 | Weblog
 この度の選挙は改革、改革と言うがどんな改革を行うのか目に見えない。ふとつけたテレビで平成13年10月31日、町村合併拒否宣言した人口7000人ほどの町について報道していたので調べて見ました
 
 町の名前は福島県東白川郡矢祭町
 どこにあるか分らないのでは話にならないので地図で捜しました。見つけるのに苦労しました。地図で見ると常磐線勿来駅と東北本線矢板駅を結ぶ線の中央、まさに山中にある町でした。

 町村の大型合併の後に財政が悪化する市町村が多いのを見てこの合併拒否宣言を出し独自の生きる道を模索することにしたそうです。この決議に対し総務省は役人を派遣して合併を勧告したが、町議会の出した結論は町長助役の給料カット・町議会議員の削減・職員の削減だったそうです。

 この結果当然議員の地位を失った人達もいたわけですが、インタービューではかれらは国に対し自分達の心意気を示したかったと言うことでした。

 町で一番働いているのは総務課長なので町長・助役の給料は総務課長と同じところまで引き下げたら町長の給料は300万円ダウン。町長曰く、《沢山貰ってもどこで使うのだ!。》

 職員削減には組合員が反対しました。そこでどうしたらサービスを低下させずに職員を削減できるかを考え、フレックス制の導入。各地区に役場出張所を設けて、住民がお願いすれば印鑑証明その他の書類を自宅で受け取れるようにするなどのサービスを始めたそうです。特に印鑑証明を他人に委託することは信頼関係が無ければなりません。それを委託されるほど住民と信頼関係が築けたことが嬉しいと職員削減に反対したという職員は言っていました。

 温泉等の観光事業も町営でなく民間(公社かな?)に委託しました。工業団地を作り工場を誘致し税収入を増やすなど町が豊になる努力がなされています。

 町長が引退しようとした時、町民が集って最後までここに座れと引退に反対。町長はみんなに骨を拾ってもらうより仕方がないと言っていました。

 この小さな町の改革の勧め方に、改革とはどう行うべきかという雛形在ると思います。口先だけでなく、国会議員の皆さん、議員定数削減と給料の削減をまず行い、改革が単なるお題目でないことを示してください。

最後にほのぼのとした矢祭町の町民憲章を載せさせていただきます。

          

昭和60年町民の英知と和を結集して美しい自然環境と豊かな文化風土を守るため赤松・山鳩・ツツジを町のシンボルとし町民憲章を制定しました。

一、 矢祭町民は
   自然を愛し、赤松のような豊かな緑を守ります。

一、 矢祭町民は
   自由を重んじ、つつじのような誠実さで尽くします。

一、 矢祭町民は
   平和を尊び、山鳩のような謙虚さを培います。

      

                 
コメント (8)
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