glimi

生きること:過去と未来とエスペラントと

困った臭木

2005-07-01 09:36:19 | Weblog
 臭木 という木をご存知ですか。ちょっと嫌な匂いのする木です。青い実を付けるのです。その色で絹を染めると晴れ上がった空のような色になりす。


 もう十年以上前のこと我が家にハートに似た葉っぱを持つ木が生えてきました。『小鳥の贈り物!』。どんな花が咲くのかとそのままにして置きました。8年ぐらい経った時、木は突然ぐんぐんと大きくなり源平蔓に似たエンジと白の花を咲かせました。花が散りだすとさあ大変!!
 まるで吹雪きのように散り積る。近所迷惑と夫は怒る。掃除しても掃除しても散り積もる。そして、小さな実をつけました。直径5ミリほどです。そこでようやく臭木と分ったのでした。

 実が青くなるとヒヨドリがやって来ました。ヒヨドリに負けないように私も必死で実を摘みました。

 染めると素敵な空の色。ところがこの木は‘沢渡り’といって4メートル以上に伸びる元気ものなのだそうです。散る葉の量も半端ではありません。等々枝をジョキンジョキンと切り取りました。

 この狭い庭に‘沢渡'とは!

 枝を切り取られた木はもう実をつけなくなりました。すべて切り倒そうと思っていたら今年またぐんぐん伸びてきました。実が収穫できるかも知れません。切るべきか切らざるべきか、生い茂る臭木を眺めて、ハムレットの心境です。 

コメント (9)
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