787 We Fly 1st.

 ちょっと前に、ANAの関係者にお目にかかる機会があり、名刺を頂戴した。


 注目すべきは名刺の左端に書かれた「787 We Fly 1st.」である。もちろんANAが、ボーイング787を世界で最初に注文し、最初に受領し、最初に飛ばすエアラインですよと云いたいわけだが、その787がなかなか納入されないのである。

 当初の引き渡しの予定は2008年5月であり、787で北京オリンピックを見に行くことができるはずであったが、ボーイング側の都合でその予定は度々変更され、いまだに納入されていないのは周知の通り。直近の予定では本年(2010年)第4四半期であった納期はさらに遅れ、現時点での納期は来年(2011年)の第1四半期とされているが、予定はあくまでも予定であり、果たして来年(2011年)の第1四半期、つまり1~3月に納入される保証はない。

 しかしだ、ANAのボーイング787の特設Websiteを見ると「2008年、ANAは最新鋭機ボーイング787を全世界に先駆けて導入します。世界初。と、あくまでも2008年に導入する(予定であった)と主張したままである。(see here)これはもうボーイング社への当て付け以外に考えられないな。

 当初の予定から既に3年遅れが確定しているボーイング787だが、翻って、初飛行を2012年第2四半期に、初号機の納入を2014年第1四半期に予定し、その製造が始まったばかりの我が日の丸ジェット、MRJは予定通り製造・試験飛行・納入することできるだろうか。このところ日本の科学・工業技術水準に対する評価が相対的に低下しつつあるようだが、いまだに超一級であることを証明するためにも是非とも予定通り進行して欲しいものである。

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