戦前に米国本土の空を零戦で飛んだ日本人がいる?!

 まずはこちらをご覧ください。
http://www.sankeibiz.jp/gallery/news/170412/gll1704121831001-n1.htm

 記事のタイトルこそ「日本人が米国本土で零戦操縦 “初飛行”の可能性」となっておりますが、本文をよんでみると「零戦に詳しい航空ジャーナリストの藤森篤氏は『知る限りでは戦後、米国で零戦を操縦した日本人はいない』としており、“初飛行”の可能性がある」と書かれております。

 「戦後、米国で零戦を操縦した日本人はいない」と云うことは、戦前(戦中を含む)には米国で零戦を操縦した日本人がいると云うことになりますが、郷秋<Gauche>が下線を付した「米国本土で」と「米国で」は微妙な、しかし厳然とした違いがあるはずです。

 太平洋戦争の口火を切ったのは真珠湾攻撃であるとは日本人ならだれでも知っていることですが、ハワイは1898年に米国の準州となっていますので、日本時間1941年(昭和16年)12月8日未明、ハワイ時間12月7日)に行われた真珠湾攻撃に際しては、当然のこととして当時の日本帝国海軍の艦上戦闘機「零式戦闘機」が参加しています。つまり、日本人が操縦する零戦がアメリカの空を飛んでいます。

 しかし、ハワイ準州は米国本土ではありませんからね。その後、1942年9月に二回、帝国海軍の伊25潜水艦を母艦とする零式小型水上偵察機が米国本土オレゴン州の森林に爆弾を落としているのが、日本の軍用機が米国本土上空を飛行・空襲した唯一の実績だと承知してはおりますが「零式小型水上偵察機」は「零戦」とは全くの別物です。それにしても、潜水艦から航空機を発進させると云う発想は、現代の潜水艦発射型巡行ミサイルと同じですからv実に先進的なことであったのだと思います。

 と云うわけでまったくオチのない今日の駄文でありますが、云いたかったのは、文章とは限りなく不確かで、時には積極的に錯誤を誘導するようなトリックが仕組まれている場合もある。よくよくその真意を確かめながら読まないと「騙される」可能性が云うことなのであります。はい。


 例によって記事本文とは何の関係もない今日に一枚は、染井吉野からやや遅れて満開となった大島桜。オチのない今日の駄文のお口直しになれば望外の喜びです。

「恩田の森Now」 http://blog.goo.ne.jp/ondanomori ただいまは、8日に小雨の中で撮影した写真を6点掲載いたしております。花盛りとなった森の様子をどうぞご覧ください。

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