人の名前を思い出せない

 最近、忘れ物が多くなった。以前に付き合いのあった人の名前が思い出せない。クルマであの店に行こう、と思った時にその店までの道順(地図)が即座に浮かばない。ことがある。

 それは相当まずい、認知症かと心配になる。さすがに財布や免許証を忘れて出かけることはないけれど、せっかく書いた買い物のメモを机の上に置いたまま出かけてしまうことが時々ある。でも、書いたことは大体思い出せるから不思議。これはカンニングペーパーを作ると、試験の時に見る必要がなくなっているのと同じか。

 さすがに毎日顔を合わせる職場の人の名前は覚えているけれど、以前に一緒に仕事をしたことがある人の名前などは思い出せないことも多い。でも、思いです必要がなくなった頃に急に思い出したりするから記憶の引き出しは不思議だ。

 行きたい場所にたどり着けないことはないし、自宅に帰ってくることができないことはない。こっちの方だと走り出して二、三回曲がると地図が浮かんでくる。これはカーナビに頼りすぎと云うことだと思いたい。

 そんな昨今なのですが、昨日の新聞の読書欄に自らが認知症になった認知症専門医が書いた本が紹介されているのが目に留まった。100から7を順に引いていくなど簡単な質問で認知症の検査ができると云う「長谷川式スケール」を開発した長谷川和夫さんが書いた「ボクはやっと認知症のことがわかった」でした。

 暗算で100から7を順に引いていけるか心配になったのでやってみたら、結構できたので安心した(間違っていたかもしれないけれど)。他にはどんな質問があるのか気になって「長谷川式スケール」を調べてみた。

 「私たちが今いるところはどこですか」と云う質問があった。ここが自分の家なのか、病院なのか、(自分が入っている)施設なのかわからなくなってしまう状態もあると云うことがわかった。

 聞いたいくつかの数字を逆順に答える問題があった。4桁くらいですぐに答えるのならできそうだけれど、私の場合、耳から入ってくる情報よりも目から入ってくる情報の方が定着が良いような気がした。だからきっとチェロが上達しないのだと思う。でも、暗譜も苦手だ。つまりは音楽の才能がないと云うことか。

 野菜の名前を10あげる質問があった。これは大丈夫。20くらいはいけると思う。クルマの名前なら50はいけそうだ。ニコンの歴代カメラの名前も多分完璧。でも貝や魚の名前を10は難しいかもしれない。

 と云う訳で、今日のところの自己判断ではまだ病院に行くほどのことではないように思ったけれど、もっともそのように思い込む辺りに思考・判断能力の低下があるのかもしれないし、初めて経験する検査では緊張して答えることができない質問があるかもしれない。

 「長谷川式スケール」の二問目に今日が何年何月何日何曜日なのかを答える設問があるのだが、今日が何日かうろ覚えだったりすることがあるから、いつ検査されてもいいよう、朝起きると「2020年、令和2年、7月5日、日曜日」とカレンダーの前で唱えてから1日を始めると云う叔父貴の真似をすると良いかもしれないな。

 と云う訳で今日の一枚は例によって記事本文とは何の関係もない木槿(むくげ)の花。そうだ、夏の間中咲いている木槿は梅雨のさなかに咲き始めるのであった。すっかり忘れておりました。このことを忘れていたのは、コロナ禍により2カ月にも及んだ自宅待機・勤務ですっかり季節感が狂ってしまったからだと思いたい。

 横浜の住宅地に残された里山の四季の移ろいを毎週撮影し掲載しているblog「恩田の森Now」。ただいまは6月27日に撮影した写真を7点掲載いたしております。初夏の森の様子をご覧いただけたら嬉しいです。
https://blog.goo.ne.jp/ondanomori

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#認知症検査 #100から7を順に引く #木槿 #ムクゲ

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