国立大の教育学部の入学試験で面接導入の動き

 今日の毎日新聞の報道によれば、
 「教育学部の入試に、面接を取り入れる大学が増えている。今春の入試で面接を課したのは、教員養成課程のある国立大学の半数に達した。精神疾患で休職したり、わいせつ行為で処分を受けたりする教員が後を絶たない中、大学側は受験生が「未来の先生」にふさわしいか見極めようとしている」
 とのこと。

 しかしだ、僅か数分の面接で教職に対する適性や「人間力」を見極めることができるのか。見学実習、介護等体験そして教育実習を終え、いよいよ採用試験段階となった大学4年生についてならまだしも、まだ人格形成の途上にある高校3年生を面接してそんなことがわかるのか?

 人や動物の命を預かる医師、歯科医師、薬剤師、獣医師養成の課程が6か年となっているのは周知のこと。にも関わらず人格形成に大きな影響を与え、引いては人の一生を左右しかねない教育を担当する教師養成課程がなぜ4 年で良いのか。

 教師養成課程は学部課程4年+修士課程2年、計6か年の一貫教育とすべきだと私は考えている。大学入学時、あるいは4年次に実施される教員採用試験でのわずかな時間の面接ではなく、より多くの時間を当てた教育実習の中で時間をかけて教師としての適性を見極めるのが良い。

 先にも書いたように医師、歯科医師、薬剤師、獣医師養成の課程が6か年であるのに国家百年の計を担う教育、その教育を支える教師の養成課程が4年で良いわけはないのだ。

 蛇足ながら、全入時代となり高等学校同様学費の無償化が検討されるに至った大学の教員についても、初等・中等教育の教員免許に準ずる教師養成課程とそれに対応する免許制度が必要であると郷秋<Gauche>は考えていることを付記しておく。

注:文中の「教師」の語は、多くの職業の中の一つとしての「教員」ではなく、若年者を教え導き、人の手本となる人であるべき、特別な仕事であることに鑑みて敢えて当てたものです。

 と云うわけで今日の一枚は、例によって記事本文とは何の関係もない、そろそろ終わりを迎える苦瓜、ゴーヤーの花。


 「恩田の森Now」 http://blog.goo.ne.jp/ondanomori に、ただいまは8月14日に撮影した写真を7点掲載いたしております。やけに雨の多い今年の夏の森の様子ご覧いただければ幸いです。

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