三月十一日

 冬がどんなに長く厳しくても、時が来れば冬は終わりを告げ、春がやってくる。枯れてしまったかに見える草木も冬の終わりを察知し新しい芽を伸ばし葉を広げ花を咲かせる。

 すでに八回繰り返された自然の営みですが、八年前の今日この日に起こったこと、この日に始まったことへの驚き、悲しみ、苦しみ、怒りは消えることはありません。それら感情が表層からは消えたとしても、記憶と身体の深層に決して消えることのないものとしてますます深く強く刻みこまれていくのです。

 まったく申し訳のないことですが、この日に目にする耳にする「祈り」だとか「絆」だとか「鎮魂」と云った言葉が、私にはなんとも薄っぺらなものに見え、聞こえてならないのです。八年前の今日この日に起こったこと、この日に始まった事共に思いを巡らす今日、三月十一日です。

 blog「恩田の森Now」 http://blog.goo.ne.jp/ondanomori には、ただいまは3月2日に撮った写真を、6点掲載いたしております。すっかり春となった森の様子をご覧いただければ幸いです。

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