F1 2007年 第14戦ベルギーGPを振り返る

 ライッコネンがポールとなったことを除いてドライバー選手権のポイントランキングとはほぼ逆の順で並んだ4台は、波乱のない淡々としたレース運びで、スタートした時と同じ順番でチェッカーフラッグを受けた。

 淡々としたレースと書いたが、「淡々」と見えたのはTVの前の観戦ゆえのことであり、当然のことながら4人、4台は力の限り走っていたのである。ドライバーの力量とマシンのポテンシャル、そのどちらも極限状態で走る4人、4台をサポートするチームの戦略もまた、ほぼ同等。

 今回のレースは、先頭4人の予選順位がどのようなものであっても。結果は予選順位の通りのフィニッシュとなったことだろ。それほどまでに4人のドライバー、4台のマシンの力は拮抗しており、「淡々」としたレースに見てしまったのは、実は、その結果であったということである。

 ライッコネンはここスパ-フランコルシャンで優勝したことで、首の皮一枚で2007年のチャンピョンシップ獲得に望みを繋いだ。残り3レースで、ポイントリーダーであるハミルトンとのポイント差が13。残り3戦の結果がすべて今回と同じであれば、ライッコネンが2007年のチャンピョンになれるという計算になる。

 過去に4連勝したドライバーは少なくない。しかし、2チーム、4人のドライバーの力が拮抗する今シーズンの状況の中での4連勝は至難の業であるし、常にマッサが2位にいてくれることも、ライッコネンのチャンピョン獲得の絶対条件となる。

 トップの4人4台が安定した力を発揮した中で、5位を獲得したニック・ハイドフェルドは賞賛されるべきである。マシンのポテンシャルこそ赤と銀には及ばないものの、4強の一角が崩れれば、いつでも表彰台にあがれるところを常に走行している彼の力量とBMWサウバーの力は侮れない。

 それに引き換え不甲斐ないのは、ホンダとトヨタ。ホンダのバトンに至っては、佐藤琢磨にコース上でパスされる体たらく。もっともこれは、琢磨の頑張りに拍手を送ればよいことなのだが。

 2007年シーズンのF1サーカスもいよいよ終盤。ヨーロッパを離れての3連戦突入である。まずは、30年ぶりにF1マシンが疾走する、「富士」に注目したい。


 今日の1枚は、例によって、記事本体とは何の関係もない、恩田の森のたわわに実った柿と秋の空。

☆☆☆

 一昨日、恩田の森で撮影した写真をこちらに掲載しておりますので、ぜひご覧ください。
恩田Now 
コメント ( 4 ) | Trackback (  )
« 甘い誘惑 さようなら、D200 »
 
コメント
 
 
 
Unknown (toshi16)
2007-09-17 23:30:48
僕もベルギーGPをTV観戦していました。
レース自体は大きな変動はありませんでしたが、ドライバーズポイントは大接戦ですね。
負けられない戦いはみごたえがありますね。
 
 
 
13ポイント差 (郷秋)
2007-09-19 00:01:32
toshi16さん、こんばんは。
ハミルトンとアロンソの2ポイント差よりも、ハミルトンとライッコネンのポイント差の方が気になるから不思議です。
 
 
 
こんにちは (miki)
2007-09-19 10:57:37
この前はコメントをありがとうございました。
ちゃんと読みましたので~
でも、マイナーなコメントを書いてくる人が
いるので、ちょこっと今は無しにしました。
ごめんなさいね

いよいよ、日本GPですね。
最近は記事を書いていませんが。ちゃんとF1は見ていま~す
 
 
 
日本GP (郷秋)
2007-09-19 23:55:30
mikiさん、こんばんは。
日本GPは出先から自宅に戻るクルマの中です。私的には中継録画で夜の放送の方が良かったのですが・・・。
 
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。