おつりはいくら?

 文系人間と理系人間では思考の仕組みが異なるから同じ設問に対する答えが変わってくると、面白おかしく書いているネット上の記事を見つけた。(郷秋<Gauche>的に多少改変しています)

設問:300円を持ってコンビニエンスストアに行きました。170円のアイスクリームを買った場合のおつりはいくらでしょう。
答え①:理系人間の答えは130円。理系人間は、300-170=130だから答えは130円と考える。
答え②:文系人間の答えは30円。文系人間は、300円持っていても170円のアイスクリームを買うのに出すのは200円だから200-170=30円と答える。

 考えてもみれば理系人間と文系人間の定義がされていないので、面白いのか面白くないのか、果たしてホントこんな違いが生じるのか、こんなことをわざわざネット上に書く意味があるのか、まったくもって意味不明である。郷秋<Gauche>に云わせれば、そもそも人間を理系人間と文系人間に二分するのが怪しからん。だって人間はそんなに単純な生き物ではないのですよ。

 確たる根拠もなく人を勝手にグルーピングあるいはカテゴライズするべきではない。日本には血液型によって人にラベルを張る傾向もある。これもまた確たる根拠もなしに行われるグルーピングあるいはカテゴライズだ。「あの人は○○系だから、△型だからこう云う人」と勝手に決めつけられるのは、少なくても私は嫌だ。だって人間は一人ひとりが違った性向・性格や思考方法や価値観や好き嫌いをもった唯一無二の存在なのだから。

 先の設問には「300円を持って」と書いてある。私は直感的に100円玉3個と理解したが、良く考えてみればそんなことはどこにも書いていない。もし、300円の内訳が100円玉2個と10円玉10個であれば、そもそもお釣りが発生しない支払いができる。つまり、最初から「おつりはいくらか」と云う設問は成り立たないのだ。まぁ、ことほど左様にネット上には人の興味を引くだけの怪しげな情報が多いのですよ。何のためにそんな情報をUpするのか私には理解できませんが、でもきっと、それが何がしかの儲けに繋がるからなのでしょうね。世の中には頭の良い人がいるものです。


 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、信号機のように緑・黄・赤と並んだ、今どきの木々。

  「恩田の森Now」 http://blog.goo.ne.jp/ondanomori に、ただいまは11月25撮影した写真を10点掲載いたしております。冬隣となった森の様子をどうぞご覧ください。

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