いくつか自院の患者さんの相談もあるということでX線写真なども持参でした。
小児歯科では、特に乳幼児で手早く処置をするというテクニックも必要だとは思いますが、常に予防を基本に置いて、患者さんにとって無理のない計画を工夫することだと考えています。
ですから、むし歯⇒削る治療、そしてサヨナラ。また来た時はまたむし歯発生! というようなクラシックな治療循環を、予防循環に変えたいわけです。治療自体も予防的治療というか、むし歯部分だけ最小限に除いて、むし歯初期やむし歯のない部分は予防的処置を行えるよう、使用材料や方法を工夫するということです。
また同じ治療といっても、低年齢児や不安の大きい患者さんでは、無理やり理想的な治療(理想的治療というのは通常時間や手間がかかるものです)を選ばずに、患者さんにとって無理のない処置から始めて、定期的にチェックや予防指導などをしながら慣れてもらい、その後にしっかり治療するという段階的治療という考え方もあります。慣れるような工夫もしますが、単純に、子どもは年齢とともに慣れてくることも充分期待できます。
具体的話は過去のブログを見ていただければ理解頂けると思いますが、このようなコンセプトで小児歯科臨床をやっており、具体的方法はそのコンセプトがバックにあって行っているものです。
Mさんにはそのようなところを理解してもらうと有難いと思いつつ、患者さんの合間に説明など行った次第です。
ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam/
http://www.futatsuki-dental.com/