福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

ラバーダムって楽

2011-02-22 | 虫歯治療の話
時々は歯科ネタを書かなきゃですね。
虫歯治療時に使用する、ラバーダムという装置というか仕組みをご存知ですか?
下の写真のように、ゴムシートに穴をあけて、治療する歯および隣り合った歯をゴムシートから出たような状態にする装置です。とくに小児の治療では患者さん側、処置を行う側、両方にとって楽になるものです。
どんなに楽になるの? まず、歯を削ったりするときには、基本的にエアーと水が出る切削器具と、水や唾液を吸い取る器具を同時に使用します。特に下の奥歯付近では、治療を受ける側は舌を押えられたり、エアー&水でむせたようになりがちです。処置をする側にとっても小児ではそういうわけで嫌がってしまい、スムーズに治療がやりにくくなります。また、最近虫歯を削ったあとの詰めものは、コンポジットレジンという歯の色の樹脂を多用するのですが、この詰め物が歯と良好に接着するためには唾液や血液が大敵なんです。
治療がよりきちんと行え、切削器具が舌に当たったり、消毒薬が粘膜を刺激したりということも防止でき、安全性の面からもあえて小児では使用しています。この装置、慣れないと装着するのに時間がかかってしまいますが、私の場合1、2分でできますので、治療時間が長くなるということもありません。ある種のバリアみたいなもので、お口の中に刺激が来ないので、特に午後からの患者さんでは眠ってしまう場合も時々あるくらいです。
大人の治療ではほとんど使用しませんので、保護者の方はご存じないと思いますが、小児歯科分野では特別なものではありません。






ちょっとゴムシートの穴をあける場所がいまいちかな~? それはさておいて、ラバーダムはこんな感じの仕組みです。





ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam/
                           http://www.futatsuki-dental.com/
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« メッセンジャー・バッグ | トップ | ラミーマニア? »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿