むし歯は基本的には、歯に張り付いた(歯面で増殖した)むし歯菌が酸をつくって歯を溶かすことが主たる原因です。
ですから、歯磨きでこの虫歯菌を除去することが虫歯予防の基本であるわけです。
加えて、食品自体の酸性度が強い(pHが低い)ことで直接歯を溶かすと言う原因もあって、酸性度の強い飲み物が習慣化するとむし歯発生や進行の原因となります。この状況は酸蝕症と呼ばれており、出て間もない歯で未成熟な時期に、このような飲み物にさらされると発生している印象があります。
もちろん低年齢で早めに覚えるのも問題ですが、小学校高学年から中学くらいの時期に出たばかりの小臼歯の生え際に初期虫歯が見られる例が時々あって、これも酸蝕症的に思えます。
う蝕学という和書があって、これはカリオロジーという英語を直訳したものと思いますが、上はその中の1ページです。
エナメル質が溶け始めるpHは5.5ですが、それよりpHが低い飲み物がかなりあって、炭酸飲料はその代表ですね。
ですからカロリーゼロで糖分なしであればむし歯菌は働きませんが、直接歯を溶かすということは考えられます。もちろん、糖分多い炭酸飲料は飲みものではむし歯の原因の代表と言えます。
ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam
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