福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

乳歯が早く抜けた場合

2020-11-20 | 歯並び、矯正の話

乳歯が早く抜けるのは、上の前歯だと外傷、奥歯だと虫歯が重症で抜歯以外に選択肢がない場合とかあります。
また、頻度は少なく上の一番奥の乳歯に限られるのですが、一つ後ろに永久歯(第1大臼歯)が出てくる時期に、前傾して出て来て、手前の乳歯奥歯が早期に抜けてしまう場合があります(Ectopic Eruption)。
そのままですと、生え変わりの一番最後の時期に出てくる第2小臼歯が埋まって出てこない、または出たけどデコボコということが予測されます。


写真の左側の永久歯が出てくる時、右隣の乳歯の根が溶けてしまい、早期に脱落した例です。



奥の永久歯が前方に移動しないように、保隙装置というワイヤー装置を付けて、数年経過をみました。
装置を入れても若干前によって来る傾向はあって、生え変わりの最後でスペース不足が明らかになって来ました。





暫くすると内側から第2小臼歯が出てきましたので、保隙装置は外して、部分矯正で治療開始です。
上の写真で向かって左側奥ですね。
放置しておくと、後ろに第2大臼歯が出て来て、よりスペースが閉鎖してしまうので、この時期の矯正が適切ということになります。




ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam

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