Medical interview という英語、これが「医療面接」と略されているのですが、業界でない人でしたら何じゃろか?という用語でしょう。
患者さんが初診で医院においでになった場合、症状や既往などをお尋ねする「問診」というのがありますが、その現代版ということになります。
当院でも初めての患者さんの場合、問診票という用紙に来院理由や全身状態などを記入してもらっています。それをもとに、患者さんや保護者の方により詳しくお話をお聞きすることになります。
昨日「日本歯科医師会雑誌」の最新号を読んでいたら、「初診患者の医療面接」という記事がありました。最近は、歯学部学生教育のなかでも模擬患者さんなどを使って医療面接の教育がされている時代です。この記事の中に、医療面接における医師の態度として○×で記述している表がありました。○は共感的態度、支持的態度、×は評価的態度、解釈的態度、逃避的態度、△は調査的態度となっています。
評価&解釈は実際に診査したり、X線を撮った段階では診断&治療方針につながりますので必要でしょうが、問診の段階であまり決め付けてはいけないということでしょうね。共感的、支持的という部分は患者さんのお話を先入観なく聞くという面で重要ではないかと思います。患者さんからの情報を充分得てから、評価や解釈をしても遅くないわけですし、情報はある程度多いほうが診断や方針に役立ちます。
小児歯科では共感的、支持的という部分では、治療の場面でも重要と考えています。特に乳幼児の患者さんでは「怖い」、「いやだ」とか言う言葉は頻繁に出てきます。それに対して私もスタッフも「いやだよね~」とか「怖くて大変だよね~」とか子どもの気持ちに同意する声かけをしています。
子どもは実際そのような気持ちを持っているわけですからそれを否定せずにまず同意する。そして、診療中泣きながらでも頑張っている部分があったら褒めてあげる、という具合です。
当院は基本的に保護者の方も同室で診療を行っていますので、いっしょに褒めてもらうような方向性で進めています。
以前は治療自体に関する記事が多かったように思いますが、「医療面接」の記事は時代の要求でもあるのでしょうね。
先日寄った福岡市立美術館で買った、世界のジェムストーン100g入り。
ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam/
http://www.futatsuki-dental.com/