PMTCという歯科用語をご存知でしょうか? グーグルで207,000件出てきます。ふたつき子ども歯科で27,700件ですから当院よりはるかに認知されているでしょう。ちなみにヤフーでのPMTCは検索件数が一桁多いですね。
それはさておいて、PMTCとはprofessional mechanical tooth cleaning の略ですので、専門家(歯科医師とか歯科衛生士)による機械的歯の清掃と訳されます。最近、歯のクリーニングという言葉をお聞きになるかと思いますが、それです。
患者さん側としては歯の黄ばみや歯石が無くなってすっきり爽快ということになりますが、従来から行われている歯石除去は歯周病予防になるのはもちろん、普段歯ブラシで磨けない歯間や歯ぐきの中の部分の歯垢(むし歯菌や歯周病菌の集合体)とこれらの菌が増える土台となる皮膜のようなもの、バイオフィルムを磨き取りますので、虫歯&歯周病リスクが下がるという大きいメリットがあります。
当院でも保護者のかたのPMTCはもちろんですが、永久歯のむし歯&歯肉炎予防のために永久歯前歯と6歳臼歯が出揃った以降くらいの患者さんには積極的にPMTCを行っています。小学生中学生くらいのこのようなケアや歯みがき指導が、将来にわたって良いお口の状態を保つための実質的出発ではないかと考えています。
小学生くらいになると保護者としては「そろそろ仕上げ磨きはいいんじゃない?」というモードになって、子どものお口のなかの点検は少なくなっていくのが常でしょう。小学校2、3年生くらいまでは点検や仕上げ磨きを時々お願いしたいのですが、それ以降は、子ども自身が自分のお口の状態に関心を持って自立するのを、私達歯科医&スタッフがサポートしていきたいと考えています。
先日、PMTCで有名な先生が書かれた記事数編をもとにPMTCについて話し合いをしたのですが、スタッフ曰く、「特にこれといって特別なものは書かれていません」とのこと。良くとれば、既に当院ではレベルの高いPMTCが行われているということでしょうか?
私とスタッフが実際やっている方法や考え方を再確認、統一するということでは役に立ちましたし、さらに工夫進化できそうです。
この図のように、バイオフィルムは歯磨きや抗菌剤では除去されませんので、機械的に丁寧に取っていきます。
話し合いの後、患者さん(保護者)用の説明パンフレットがあるといいね、ということになって、早速スタッフがあっという間に作成してくれました。
すばらしい~(自画自賛か??)。
ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam/
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