熟年の手習い

熟年老い易くチェロなり難し

フルート・ピアノ・チェロ

2009年11月03日 | コンサート
山形由美さんとヴェネツィア室内合奏団のメンバーとのトリオです。

因果なものです。
フルートよりもどうしてもチェロに注意が行ってしまいます。
何しろ、「ガダ兄」のモデル、ガダニーニを目の前で見ているのですから。
色も全然違うし、第一あの優美で奥行きのある響きの低音を聞いたら、
ガダ兄のどこがガダニーニやねん、とつっこみたくなりました。
ただ、明るい音色は傾向が同じだと思えます。

若いファンキーなチェリスト君、大活躍でした。
超絶技巧の曲が2曲もあったし、大熱演。
イタリア人の演奏はほんとに表情豊かで、ノリノリ。
恍惚のフレーズ、危険なフレーズ、全身で表してくれるのでわかりやすい。
ピアノの人は、いつぞやのリュートのおぢさんと同じ目つきだったりして。

歌の翼は、フルートの方が翼っぽくて聴き惚れました。
余談ですが、私の高校の恩師はアマチュアフルーティストの「鳥の歌」を聴いて感涙にむせんだ経験があり、チェロの曲だと言ってもフルートの方が合っていると信じておられます。

最後のオペラメドレー、アンコールの夢、トリオが新鮮で感激しました。
昔から妙にツボにはまる曲、カヴァ・・間奏曲、一部チェロのソロを初めて聴きましたが、上手く弾かれると泣きそうになりますね。

山形さんのドレスは上等です。


■出演者
フルート 山形 由美 ☆
ピアノ パオロ・コニョラート ◎
チェロ ダビデ・アマーディオ □


■プログラム
メンデルスゾーン=シュテックメスト:「歌の翼に」による幻想曲 ☆◎
モーツァルト:フルート、ピアノ、チェロのためのソナタ ヘ長調 KV13 ☆◎□
パガニーニ:ロッシーニの「モーセ」の主題による変奏曲 □◎
ハイドン:ピアノ三重奏 ニ長調 Hob.HV-16 ☆◎□
* * *
マルチェッロ:ヴェニスの愛(オーボエ協奏曲 ニ短調 第二楽章「アダージョ」) ☆◎□
ジュナン:ヴェニスの謝肉祭 ☆◎□
パガニーニ:ポラッカと変奏曲 □◎
ヴィラ=ロボス:ジェットホイッスル ☆□
サンサーンス:白鳥 ☆◎□
サティ:ジュ・トゥ・ヴ ☆◎□
加藤昌則編:イタリアオペラ・三都物語 ☆◎□※世界初演
ヴェネツィア、ローマ、ナポリで初演されたオペラの有名アリアをたどるメドレー【トゥーランドット「誰も寝てはならぬ」、カヴァレリア・ルスティカーナ「間奏曲」、椿姫「乾杯の歌」など】

アンコール
ドビュッシー:夢 ☆◎□

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