熟年の手習い

熟年老い易くチェロなり難し

ルガーノ・フェスティバルのCD

2007年01月24日 | 音楽
忘れもしない12月21日の朝、FMラジオ(NHK)をつけたらド迫力のピアノが響いてきました。
お~、な、な、何これ?
のだめと千秋が並んで必死で弾いている映像が寝ぼけた頭に浮かぶ。
ひょっとしてこれもラフマニノフ?
そのまんま(東じゃなく)、釘付けになって曲名がわかるまで聴き入ってしまった。
予想的中!ラフマニノフ2台のための組曲2番。初耳。

HPを調べてみると、放送したCDの品番までわかるのですね。
便利ですねぇ。知らなかった。

買いました。3枚も入ってお徳です。
いえそうじゃなくって…
何たってかのピアノ界の女王アルゲリッチと、そのお仲間のライブだったのです!
「ルガーノ・フェスティバル2005」
64歳にしてこのパワ~!

演奏は「アルゲリッチ&フレンズ」で、フレンズの筆頭格といえばミッシャ・マイスキー。
ラフマニノフのチェロソナタも入ってました。
ちなみに、アルゲリッチでググろうとしたら関連候補のなかに「アルゲリッチ のだめ」が出てくるのです。(winXPでgoogleツールバー使用時)
アルゲリッチにも「のだめ」効果というのがあるようですね。

ライブというのが新鮮で、生身の人間がより感じられて面白い。
今も、とっかえひっかえヘビロテCDなんです。

知らない室内楽ばかりかと思っていたら、なんとこのワタシが少女時代に習った曲が登場。
驚きましたね、大御所が弾かれるなんて。
モーツァルトのソナタ15番というの。
ただしグリーグが4本の手のために編曲したバージョンです。
(そりゃそうですよね)

ドーミソシードレド、ラーソドーソーファソファミファミー
(あれから40年以上!)階名で歌えるのが我ながらスゴイ!
同じメロディでも、とろけそうになるくらい美しく聞こえる。

思い起こせば、作曲者も知らず単なる無味乾燥な「ソナタ」という練習曲の一つでした。
1曲終わっても、次も次も楽章があって疲れる、というショボイ記憶。
こんな曲より「花の歌」とか「乙女の祈り」を弾く方が、お姉さんになったみたいでずっとマシな気分だった。
ブルーアイランド氏のエッセイの中で、子供時代、この2曲をさせられ、すぐ違う先生に代わったというすごいエピソードが出ていた。
氏のような少女マンガ好きには、まんざらでもない曲だと思いますが、そこは凡人との音楽的感性の違いですかね。
ともあれ、パッとしないピアノの思い出と共に、あの曲がこんなに素晴らしかったいうのが驚異でした。

それともう一つご縁が。
アンサンブルで手慣らしに弾く曲が、ハイドン「聖アントニーのコラール」。
パートだけ弾いていたら、メロディもピンとこないけどどこかで聞いたような。
このCDにブラームスの「ハイドンの主題による変奏曲」(2台のピアノ)があり、
1番がまさにそれだったのです!というかハイドンの主題がそれだった。
嬉々としてCDと一緒にチェロを弾いてみたところ、まったくハモッてくれない。
ワタシの音程が悪いと思ったら、さにあらず。
ロ長調(あってる?)の曲にハ長調の伴奏をしてもそりゃあわんです。
調性の違い。最初の音を聞いてすぐ判断できないのが情けない。
*ロ長調ではなく変ロ長調でした。半音の数え方を間違えた!

ルガーノ・フェスティバル公式サイト今年もあります。曲も聴けます。

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