熟年の手習い

熟年老い易くチェロなり難し

携帯の不具合

2009年11月17日 | 日常
家のパソコンは只今入院中で月末までかかりそう。

頼りの携帯なのですが、本日やけに静か。
それに画面に変なアイコンが。
よく見るとICカードが入っていませんという表示。

そんなわけないやん!
とうとうオマエも寿命なん?

携帯の会社に電話したら、すぐつながって、カードの入れ直しで無事復帰。
たまに起こる接触不良だとさ。
やれやれ。

チェロ・ソナタの醍醐味2009

2009年11月17日 | コンサート

山崎 伸子さんのチェロは生では初めて。
ピアノは長岡 純子さん。
10年シリーズでチェロソナタの演奏会をされていて、その3回目。

チラシでは、メンデルスゾーンのソナタでしたが、
ベートーヴェンの2番になっており、ちょっとガッカリ。
2番は馴染みがないもので。
しかし、良い演奏というものは馴染みのない楽曲でも、
聴く人を釘付けにするものですね。
結局、今回のプログラムでベートーヴェン・ソナタに一番惹かれました。

大正時代のレンガ作り洋館、大阪倶楽部の4階。
ホールというより大広間。
前から3番目でチェロの波動が肌で感じられる距離。
にもかかわらず普通に座るとまったく山崎さんが見えない。
前の方も右に傾いて見ようとするので、私ももっと傾いて見る。
奏者から真横の位置なので、そうやっても見えるのは駒周辺だけ。
体のすごい傾斜のまんま、これだけ長時間集中して、
弦と弓の接点を観察したことはありません!

女性の小さい手で演奏されているとは思えないダイナミックレンジの大きさ。
変奏曲など、まさに変幻自在。

ピアニスト(後ろ姿)はよく見えたのですが、1949年に芸大卒となってますので御歳は?とびっくりしました。
もっとお若く見えました。
現役で優れた演奏活動されている年配の方を拝見すると拝みたくなります。

お2人でお互いを引き立て合いながら、とても慈愛に満ちた演奏という印象を受けました。

アンコールのトロイメライは、あまりの美しさにウルウル。
簡単そうなこの曲、ピアノもチェロも奥が深すぎて、本当に難しいとよく言われます。

こんなにも深い味わいに到達なさるのには、どれだけの研鑚の歴史でしょうか。。。

超ベテランの、落ち着きとやさしさ、温かさに溢れた演奏で、豊な気持ちになって帰途に。

ところが、9時の地下鉄御堂筋線はなぜかギュウギュウの満員。
ボンヤリしていたら危険でした。


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◆ベートーヴェン:ヘンデルの「ユダス=マカベウス」の「見よ勇者は帰る」
         の主題による12の変奏曲 ト長調 WoO.45
◆ベートーヴェン:チェロ・ソナタ 第2番 ト短調op.5-2
~休憩~
◆バッハ:無伴奏チェロ組曲 第2番 ニ短調 BWV1008 
◆シューマン:幻想小曲集 op.73
アンコール
◆シューマン:トロイメライ