熟年の手習い

熟年老い易くチェロなり難し

腐っても生

2008年11月01日 | チェロ

奇特な友人現る!
ワタクシのチェロを聴きたいとおっしゃる大層物好きなお2人。
彼女達にチェロを披露しました。

高3のクラスメートです。
といっても卒業以来ごく最近まで個人的なお付き合いはゼロ。

亡き友のことで集まるうち、音楽の話題から私とチェロに関心を持たれたようで…
その後、2、3度3人で会いました。

一人は声楽が趣味で、夏に発表会での熱唱を聴き、その美声に驚きました。
(トスティのセレナータ)
もう一人はピアノとクラシック音楽鑑賞が趣味。
たまたまチェロも昔から好きだそうで、何でも本当によくご存知。
お2人ともステージ経験も豊富なのです。
にわか仕込みのクラシックやチェロとは、年季が何十年も違います。

立派な優等生だったご両人に関しては、中学当時から輝かしい活躍を仰ぎ見た印象が残っています。
一方、その逆はですね。
一人は、別に思い出はなし、ですと。
もう一人は、キャンプファイアーでタイマツ持ってころんで火達磨になるかと思ったこと。
「なんじゃ、それ?」でしょ。
確かにその手の失敗は多い生徒でしたが。
チェロ持ったまま、コケんなよ、ですね。

長い長いブランクがあっても、6年間の同窓だと一気に10代に戻ったみたいな気安さ。
お互い、親の顔まで知ってるもんね。

で、何の緊張もなく、聴いてもらえる幸せを感じながら弾けました。
普段以上の力が発揮できたくらい。
な、なんと、調弦の5度重音の段階で、いい音!と歓声が。
大きな音でズンズン響いてくるのに驚いたとかで、
「わ~、いい音、いい音」とガダ兄さんにとっては珍しく賞賛の嵐。
楽器も褒めてやると、いい音を出してくれるのかも。
ブザー音と責めるのはやめよう。グレたら困る。

やっぱり、選曲に<技あり>でしたね。
先日の若い友人と同じく、We're All Alone のチェロバージョンは大受け。
今回は、溝口さんではなくワタクシにもかかわらずです。
ピアノはいつもの音源を使いました。
歌いたくなった人、ピアノ弾きたくなった人、楽譜のリクエスト。

他のクラシック名曲は「難しいのに大変やねぇ~」てな感じ。

溝口CDも聴いてもらったのですが、しきりにやっぱり生はいいと、生にこだわるお2人。
「もっと表情をつけるようにしてね。」と言われましたが、演奏の格差より生の音に注目だったのは意外でした。
(気を使ってくれてるのかな)

早速、いくつかチェロコンサートへご一緒することになりました。

チェロという楽器に興味を持ってくれてありがとう!
万年ビギナーに希望を与えてくれてありがとう!
古くて新しい友、そして天国の亡き友に感謝です。