熟年の手習い

熟年老い易くチェロなり難し

心に残るピアノなひととき

2008年11月22日 | 音楽
中之島音楽祭の鷲田清一氏のオープニング講演。ピアノ演奏付き。

通路隔てて、昔、知人の結婚式で司会をなさった当時の人気アナウンサー氏が。
今は、大阪市長さんでした。

鷲田氏の講演は、思ったより短く、もう少し突っ込んだ話が聴きかったような。
守備範囲がとっても広い哲学者でいらっしゃるので、話題は音楽のみならず広汎。

鷲田氏は今も昔もモード系のファッションで、なんだか懐かしい。
(ワタシの中で、モード系がレトロ系になって行っているのか!?)

ステッチからほつれ糸がブラブラしているジャケットでした。
ずっと以前、イッセイ、コムデ、ヨージヤマモトが全盛の時、
ファッションがテーマの講演を聴いたことがあります。
時代は変わったものです。
でも、イッセイさんのことは、今回話題に出ましたね。

以下、ランダムに、乱暴に、メモ。

大阪の町人文化。西鶴、近松。
日本で最初にシュークスピアを上演したのが大阪。
演目 ベニスの商人

30代から習ったピアノの挫折

シンフォニーのように、一つに集約される音楽より、
間奏、前奏、続く曲が好み。
九鬼さんの粋の構造

言葉は二重奏
テキストとテキスチャーの二重奏なのだ。
テキスチャー(声の表情など)を読み取る大切さ。

あ~う~、今朝のことですが、どんどん忘れます。

で、ワタシには一番の目玉はコレ。
「あいまいなものをあいまいなものとして正確に表現する」(だったか、「扱う」だったか忘れました。)

何のこっちゃなんですが、「大人のいない国」の‘大人の作法’という項を読んだら、ちょっと納得。

<ほんとうの思考が立ち上がるのは、弁証法(正・反・合)の「合」のように、正・反を調停したり統合したりするのではなく、正・反の二項的な対立の外に出ようとするときだろう。>
ここ気に入ってます。仏教思想にも似ているような。

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バッハ:平均律クラヴィア曲集 第2巻 12番
ブラームス:インテルメッツォ Op118-2 イ短調
演奏:ホ・ジェウォン