熟年の手習い

熟年老い易くチェロなり難し

チェロの予算

2006年03月01日 | チェロ

もう3月!そういえば花粉症が去年より随分楽です。

本物のチェロが欲しくてたまりません。
続ける自信がなかったのと、もっぱら練習は夜になるのでサイレントチェロを最初に買いました。
不要になった時、オークションも出しやすいでしょうし。
どうやら続けられそう?そしてどんどん年は取って行く。。。
本物のチェロに触れる時間を早く持ちたいです。

楽器を探すためにまず予算を決めて、と先生に言われたのですが、そう言われてもピンとこず…
あちこち読んだり見たりすると初心者用で相場が30万とか。
で、自分で楽器店へ行き30万のチェロを弾いてみたのですが、何だかカンカンキンキンしていた。
実はその前にその10倍以上のお高いチェロをン十万の弓で弾いてしまったから、尚更だけど。
それはコンサートやCDとかで聴く、まさしく「チェロのいい音、いい響き」でした。

「ぎいのすけ」や教室のチェロより絶対いい音がほしいけど、そうなると手が届かない値段なのかしら。
安い楽器でも腕がよくなればいい音色が出せるのかしら。

楽器の値段で思い浮かぶのはピアノの値段。
小学生時代(昭和30年代ですよ、みなさま!)ご近所が先を競うようにピアノを買い始めました。
うちの親も若くて財政難にもかかわらず、年収ほどしたであろうピアノを小1のワタシに大奮発しました。
あまりにも嬉しくて、ピアノが届いた日の光景は今でも目に焼きついています。

あのころの親達って今から思うとクレージー。
まあ、そういうことで豊かさを先取りしたかったのかなぁ。
日本人のピアノ人口が爆発的に増えて音楽の教育水準が上がったことは確かですけどね。

ワタシも妹も、無理をして買ってもらったピアノに夢中だったのはごく最初だけ。
いえいえ、妹は最初からイヤですぐやめました。
最後まで邪魔モノ扱いで気の毒なピアノでした。合掌…

あ、まだある不良債権!
20代終わりのころ、仕事で必要にせまられ、英会話ベルリッツで大散財。
極限までの痛い出費で、怠け者の自分を奮い立たせようとしたのです。

忘れもしない、個人レッスン50分5700円ナリ。(今の方が安い?)
100万は軽く使いましたよ。とりあえずその時は役に立ちましたけど。
それがナント、英語を使わなくなったとたん脳内からすっかり消えて水の泡。
長らく膨大なカセットテープを保存していたけど、自分の声なのに何言ってるかわからなくて全部捨てました。
べルリッツの人は一度おぼえたら自転車や水泳みたいに身に付きますって言ってましたけどねぇ。ウソでした。

数々の不良債権を今さら思い出してもしょうがないですね。

そう、チェロの買い方なのですが、しばらく悩むことにします。
こんなお気楽な悩み、ぶっとばされそうで友人に言えません。

及ばずながら・・・
西に学生が定員割れに落ち込む私大教授があれば励まし、東に荒れる女子高生を受け持ち、若いダメ教員に怒る女教師があれば話を聞いて共感、をする先週末でした。