まほろば日記

fujioの日常の出来事、記録等を思いつくままに書いた日記です

生涯現役と年齢制限

2022-07-01 18:22:16 | 日常

(この表は最盛期と55歳から59歳の劣化の比較ですから78歳ともならがさらにその差は大きくなります。)
令和4年6月30日
私も今年で78歳。男性の平均年齢は81,41歳、日常生活において支障なく暮らせる健康年齢は72,68歳。
あらためて顧みれば、かなりの高年齢になりながら今だに現役で働いていることに一抹の戸惑いも感じています。
先日赤帽組合から呉市内の工場で3名の作業依頼がありました。
氏名、住所、血液型、既往症の有無とともに年齢を聞かれました。
年齢ときて一瞬「ギクー」としました。
高齢者だからだめかもしれないと思いました。
昨年、高齢者の労災死亡事故が増加しているとの報道の直後、大手工場内で作業予定の従業員が年齢を聞かれ高齢者ということのためでしょうかキャンセルになったことがありました。
今回は工場内新規入場者に対する安全教育を施すための処置と分かり、予定通り従事することが出来ました。
組合の事務員さんからは「福原さん、お年は78歳ですか、とてもそのような年齢とは思いませんでした。」
この頃、コロナ禍の為平素は帽子をかぶり、マスクをしていますから顔の表情はわかりません。
また、人の嫌がる体力勝負の仕事も登山のための訓練と心得、一生懸命にやっていましたから高齢とは思わなかったのでしょう。

「人生100年時代」の到来とともに元気な人は生涯現役として働き続けることが求められる時代です。
年金生活者も物価上昇にもかかわらず年金額は減額され財源も枯渇がいわれ、支給開始年齢も引き揚げられ、将来の支給に赤信号がともり少しでも収入額を増やすには働かざるを得ないのが実情です。
その為00年度には870万人の高齢者就業者が昨年度には1430万人を超え、全就労者数の21%にもなっています。
それに伴い高齢者の労災死亡事故も増え2021年度の死亡者は360名、全体の43%の高率となっています。
高齢になるほど事故が増えています。
この事故防止のため中央労災防止協会が発行した生涯現役社会実現のため高齢労働者の安全と健康確保のために職場改善をいかに進めるかを記した「エイジアクション100」が高齢者の行動の特質について詳しく述べているので参考になりました。
高齢者の年齢が高くなるほど個人差が大きいということ。暦年齢(生年月日)と「生理的年齢」(運動機能テストから判定した生理的年齢)です。
暦年齢が25歳の時には生理的年齢は4歳程度のばらつきですが、75歳では66歳から84歳までの18歳という大きな差が付きます。
生理的機能(視力、聴力、バランス機能)は早い段階から低下する。
体の下部から劣化が始まる.脚力から始まり指先が最も遅い。
私は今まで筋力は25歳を境に年1%づつ減少すると理解していましたが体の各部位により異なることもわかりました。
個人差が大きいということは平素の努力の差が大きいということ。
各々が自分の体の状態をよく知り無理をしないこと。今までできたのだから今回もできるだろうと思うと間違いです。今は筋力が低下してオーバーワークとなり痛めるのです。
痛みは故障の前兆です。すぐにやめましょう。

若い時の挑戦は高みをめざし、技術、体力の極限を目指すものでした。
これからの挑戦はいかに現状を維持するか、気力の低下、トレーニングを回避したり、楽を求める弱い心にいかに打ち勝つかというささやかのものです。
大きな目標もまずは手身近かな一歩から確実にこなし、日々の努力、トレーニングを継続し、少しでも前進してゆきましょう。
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