まほろば日記

fujioの日常の出来事、記録等を思いつくままに書いた日記です

立山三山から剣岳縦走

2013-10-05 18:12:39 | 日常
平成25年9月20日から9月23日
かねてからの仲間の要望により立山から剣岳を縦走しました。
  第1日目 室堂ーー立山三山ーー剣沢(剣山荘泊)
  第2日目 剣沢ーー剣岳ーー馬場島(テント泊)
  第3日目 馬場島ーー池ノ谷出合ーー馬場島ーー福山
剣岳から早月尾根を下山するのであらかじめ馬場島に車を置き、タクシーで立山駅に向かう。
立山駅は晴天の連休とあって登山者でにぎわっています。7時10分立山駅発、8時20分室堂着。
室堂から一の越まで登山者の列は途切れることはない。ここから雄山頂上まで標高差300m100歩歩行なら10回転、これならすぐに達成できる距離です。道は急坂で石ころだらけで歩きにくい。すばらしい展望を楽しみながらゆっくり登る。雄山神社でお祓いを受け縦走開始。大汝山が三山の最高峰で3015m、富士の折立から大きく下り、真砂岳、別山を経由して剣沢へ下る。別山の下りは悪路でした。剣沢は300余りの色とりどりのテントが立ち並びにぎやかです。今夜の宿は剣山荘。まず生ビルで乾杯。あとはしばし気持ちよく仮眠する。今夜は1フトンに2名。連休にしては極楽です。登山者の朝は早く4時には出発するグループも多い。今日は余裕のある行程なのでゆっくり朝食をとり6時30分出発。天気もよく風も心地よい。8時、前剣を下る頃から早くも渋滞が始まる。「カニのたてばい」まで2時間30分要した。昨夜遅く小屋に到着した方がおられたがこの渋滞では予定が立たない。下りの難所「カニのよこばい」でも同じように渋滞が出来ています。上り下りで5時間待ちの渋滞ですから大変です。週末の登山は考えものです。剣岳山頂で360度の展望を楽しみ昼食をとり12時15分少し下った分岐点から早月尾根を下る。難所の「カニのはさみ」も真新しい鎖がつけられ安心して通過する。別山尾根に比べると登山者の数は格段に少ない。遅い登山者に話を聞くと早月小屋は予約者以外は宿泊できないとのこと。剣沢まで行って宿泊するとの事これから剣岳まで上り、渋滞の中を下るとあっては何時につけるかわかりません。岩場の下降等難所が続きます。どうぞ無事につけますようにと祈らずにはおれません。この山域の山小屋は剣山荘以外は予約しなければ泊めてもらえないとのこと。ご注意ください。14時20分、700m下ってようやく早月小屋へ。腹ごしらえにうどんでもと思いましたが飲み物しかありません。まだあと1500mも下らなければなりません。気合を込め、靴紐を結びなおしてイザ出発。以前来た時には重たい荷物と段差の大きい悪路に膝をいためましたが今回はよく整備されていました。
土嚢で階段が作られ土砂の流失が防止されていました。その数、何千と言う数になるでしょう。
多くの手間とお金を掛けてよくぞ整備してくださいました。お陰さまで膝を痛めることなく下山することが出来ました。「あと1000m」の標識で勇気づけられましたがその長いこと。私も歩測で距離を測りましたが階段が多いためか1割くらいは誤差が生じました。18時10分、無事に2200mの長い尾根を下りきりました。ちょっと時間オーバーしましたが馬場島荘の方のご好意により入浴させていただき、さっぱりとし疲れも取れました。
今夜はテント泊ですがゆったりと寝れそうです。
翌日は三の窓へのルートである池ノ谷の下調べのため白萩川をさかのぼり小窓尾根の取りつきまでゆきました。もうひとつの目的は川崎市に住む次女の友人の兄がこの正月に小窓尾根で雪崩のため遭難されたのでその慰霊のためでした。行動予定時間は帰宅時間の都合もあり往復4時間。堰堤まで立派な道が付けれれていましたが一般車輌は通行禁止のため歩きました。
ここまで1時間。コンクリート壁の裏側から赤谷尾根の支尾根を乗り越えますが、この登山道もロープが張りめぐされ急坂でした。この急坂を重い荷物を背負い、ラッセルするのかと思うだけでも気がめいります。急坂をロープにぶら下がり下りたところが池ノ谷の出合でした。
対岸の狭いゴルジュが不気味に見えます。ここが通行できないため小窓尾根の末端を越えるのですがこの尾根越えの道が急勾配で45度はあろうかと思われる急坂です。ここからそのシルエットが見える。この途中で雪崩に遭遇されたのでしょう。帰還時間も迫っていたので河原で線香を手向けご冥福を祈りました。今度来たときはせめて池に谷の二俣くらいまでは行こうと思います。馬場島荘に帰り、風呂の入浴時間までは大分待ち時間がありましたが、シャワーを使わせていただきました。
タクシーの運転手さんといい、馬場島荘の人たちといい、土嚢を設置し登山道を整備された人たち、上市駅前の観光窓口の人たち、上市町は「おもてなし」の心あふれる町でした。
帰路途中、徳光SAでいつものごとく海鮮丼を食べ大満足で帰りました。
今回もまた心に残る山旅が出来ました。

{写真は「カニのたてばえ」の渋滞。ここまで1時間、これから1時間30分待つ)
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