まほろば日記

fujioの日常の出来事、記録等を思いつくままに書いた日記です

奥穂高岳訓練山行第2弾

2022-07-10 22:21:40 | 日常

(左側のピークが烏帽子岩、その下がクライミングのゲレンデ。その右側、中央の岩稜がアイゼン尾根、アイゼンの訓練に登ったのでこの名称がついています。)
令和4年7月10日
今日、奥穂高岳訓練山行の2回目を行いました。
前回は5月19日でしたが今回もまた同じ天応の烏帽子岩山のアイゼン尾根で行いました。
同じ時刻の9時集合でしたがこの時期の天応では岩場訓練は午前中しかできないこと失念していました。
午後からは岩が焼けて熱くなり鉄板焼きのようなものですからとても登れないのです。
私は集合前に登山道整備のため8時前墓場前の駐車場に着くと大勢の中高年の登山者がおられました。
どこに行くのかと尋ねると「なめら」ということでした。
初歩的な講習会でもされるのでしょうか。
早速、3か所に段木を設置しました。
8時30分、恒例となりましたコンビニの駐車場で今日の訓練の内容、目的を説明し道路の縁石を使用しての集中力の訓練をおこないいました。
集中力の訓練は安全登山を行うための基本です。一挙手一投足、一手、一足の手順を考え、気を抜かない。集中力を切らさなかった。その証拠に滑り易いごろ石や砂地の急な坂道にも拘らず誰もスリップ・転倒することがなかった。今まで何回も訓練山行に登つたけれど初めてのことです。
炎天下、5時間30分余りの行動時間であったが緊張感を持って行動できたことは素晴らしい成果です。
今回の訓練は気合が入っていました。
というのは数日前。誰か先輩たちから言われたのでしょう。「私たちの実力では前穂高岳から岳沢に下る重太郎新道は危険で無理です。登りに使ったザイデングラードを往復する方が安全ではないか、変更してほしい。」との申し入れがありました。
初心者がワンランク上のクラスを計画するときにはよく言われるご意見で過去にも何回もありました。
彼らは一般論で実情は知らない。私は参加者にその場所に行ける実力があるか。そのためには何が必要か。そのための技術を訓練している。その実力があれば実現可能である。
必要な能力はゆっくりでも30キロ、10時間歩行できること、岩稜を安全に上り下りできる能力。実際には今まで神島一周訓練も行い。今回、天応、烏帽子岩山のアイゼン尾根を2回、安全に上り下りできた。その他必要な現地の山岳情報はリーダーである私が所持している。
プラン実施に支障はない。
その回答にいつものことながら私のブログ、2014年6月3日「山岳会だからできる山行」を見て判断するように回答した。
おって、「リーダーを信頼します。訓練しますから連れて行ってください。」との回答がありました。
このような次第ですから今日の訓練は真剣に行いました。。

(懸垂下降は安全で楽です。)
訓練中に「私が登るように登りなさいと指示しているのに立ち木を持って自己流に登るものがありました。」
「結果オーライではいけません。私が教えたいことは、クラックをアンダーでもって登るやり方を体験、学んでほしいから教えている。」
今回の山行に必要な技術ではないけれどもワンランクアップの環付カラビナを使用しての懸垂下降や、トップを確保するためのイタリアンノット(半マスト)を実際に行ってもらい、安全にまた楽に下降できることを体験してもらいました。
熱中症が懸念される状況でしたが頻繁な水分補給とエネルギー補給に努め、炎天下対策を施したので無事に終えることができました。

(炎天下、冷えたスイカはたまりません。塩が利いて最高です。)
途中の休憩時にスイカを食していただいたこと。昼食時用にアイゼン尾根は炎天下の為日陰がないので山頂先の樹林帯の中に日陰の広場を設けていたので昼食中も快適に過ごせました。
参加者にとっては自己の実力アップを体験した充実した訓練山行となったことでしょう。
私も冷房の効いた室内に避難することではなく、しっかりと汗を流すことが熱中症に打ち勝つ方法であることを再認識しました。

追記
7月13日に神島一周訓練をしたとの報告がありました。朝5時30分出発、10時間30分要したとのこと。炎天下よく頑張りました。この訓練をする気概が大切です。必ず成功させましょう。)
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