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若い頃はケーキなど甘いものに目もくれなかった。明るい喫茶店で彼女がケーキを注文しても、ブラックコーヒーで煙草をふかし、なんで女という生き物はケーキみたいな甘いものが好きなんだとうそぶいていたものだ。
70年代のあの頃の周りの男子学生たちは、紫煙に烟る仄昏いジャズ喫茶でブラックをすすりながらダンモを聴く。そんな時代であった。そこに甘いものが入り込む余地はないのであった。
それがどうだ?歳月というものは人を変貌させる。あの頃の自分はどこ行った?おはぎを買って帰る自分が今ここに確かに居るではないか。あの頃は想像だにしなかったことである。まあ、それも良し。変化を恐れてはいけないのだ。なんちゃって笑
東京へ子守に行った帰路、家人が羽田空港でミルフィーユを買って帰った。うん、なかなか美味なミルフィーユである。それで「どこのかな?」と思って包装紙に記されたクレジットを見ると、「ベルン」あった。どうやらミルフィーユで有名らしい。所在地を見ると目黒区鷹番とある。あれ?どこかで聞いた住所だなと思った。ふと嗚呼、この住所は俳句の先生の住所であった。なんかこのミルフィーユに親しみを感じた。
しかし甘いものには幸せ感がありますね。ごちそうさま。
◇ベルン 東京都目黒区鷹番3-20-6