身内の祝い事をすることになり神戸・第一楼へ。
このお店は小さい頃から馴染みである。およそ神戸っ子にとっては、何かハレの行事があるとよく利用する北京料理の老舗だ。
小さい頃の思い出としては食べきれないほどの料理が出て来ること。前菜で出て来る伊勢エビは美味しかったけれど、ピータンというらしい黒い卵は苦くて、こんなものどこが美味しいのか不思議だったこと。鯉の飴炊きという大きな魚が出て来ること。そしてデザートに大きな中華プリンがどんと出て来ること。それがとても好きだったこと。エトセトラ…。
今回の個室は畳敷きの和室であった。和室は初めてである。こんな部屋もあったんですな。第一楼と言えば天井の高い個室でカーテンを開けて、給仕がどんどん料理を運んでくるというイメージであった。やはり和室もお客さんによっては喜ばれるのであろう。
最近は、料理は品によっては取り分けられて給仕される。以前のようにどんどん大皿で出てきて、もう食べきれないということはなくなったようだ。量も昔に比べて少なくなったかなという感じ。物価高や昨今の食のスタイルの変化も影響しているのだろう。小さい頃はどんどん大皿で料理がこれでもかという位出てきて、余ったら折詰にするというような記憶。これはもう古い食のスタイルであるかもしれない。
でも食のスタイルが変わったとはいえ、ここの北京料理はやはり美味しいと思う。三つ子の魂百まで…かな? ごちそうさまでした。
◇第一楼 神戸市中央区江戸町94番地