陽だまりの旅路イスキア

あ、slice of life…日向香を感じる日々の暮らし…

街の面白看板 ドンドビ交差点

2009年09月19日 | slow culture

久々に
街で見つけた面白看板シリーズ。
私は職業柄、サイン好きである。
街や田舎道で看板や標識、駅名など
面白いネーミングや
ユニークなビジュアルを見つけると
なんか楽しくなって撮ってしまう。

今回は前から気になっていた
今治市中心街にある交差点。
今治市常盤町四丁目にあたる
ドンドビ交差点の標識である。
角にはもう閉店した今治大丸店が。
ここは、中心部にある
商店街の入り口に位置している。

ドンドビは“呑吐樋”と書く。

その昔、港に近いこの地には
海水が川に逆流してくるために
今治藩がその治水をしたそうな。
堰の水量を調節する水門があり
それが水を呑んだり吐いたり
するように見えたことから
“呑吐樋”と名付けられた。
らしい。

「ユニークやなあ。」

今治に来て、この標識を見るたびに思う。
けれど、ここもやはり厳しい。
今治大丸は閉店したまま
その巨艦を持余すように鎮座。
交差点から今治桟橋方面へと続く
長い商店街もなんかうら寂しい。
今治桟橋から出航するフェリーの前途も
この所の政策では明日をも知れぬ航路だ。

地方に来て初めて解ることがある。
地方が自力で生きていくのは
今や相当厳しい世の中である。

ドンドビ交差点。
今はもう治水の名残は感じないが
ドンドビは水を呑むのではなくて
どんどん地方経済の活力を呑んでいる。
外へ吐き出すのは若者とため息ばかり。
そんな気がするのは私だけだろうか。
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