陽だまりの旅路イスキア

あ、slice of life…日向香を感じる日々の暮らし…

山梔子の香

2024年07月01日 | nonoka

七月を迎えました。十薬の花も盛りが過ぎ、いよいよ梅雨も深まってきました。

その頃になると町の植込みや垣に山梔子(くちなし)が花をつけます。花弁は厚ぼったいような艶のある真白です。沈丁ほど辺りに香を漂わせるというほどではありませんが、それでも花に顔を近付けると甘い香が鼻を突きます。何とも言えないいい匂い。まるで媚薬を嗅いでいるようなそんな香です。

花が錆色に朽ちてもまだ香ります。むしろ香りも円熟味を増すような。

錆びてなほ山梔子の香を失はず

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