世に地獄と称するところは数々あれど、有馬温泉には鳥地獄・虫地獄なるものがあります。
有馬温泉ドットコムによると、“愛宕山のふもとではかつて3つの穴から温泉が湧き炭酸ガスが発生していました。これに近づいた鳥や虫が死んだため、いつしか土地の人々は鳥地獄、虫地獄、炭酸地獄と呼んでいました、今は石の標識だけが残っています。”と紹介されています。
しかし今は地獄ではありません。石碑のある辺りの森からは、老鶯(夏鶯)や大瑠璃(瑠璃鳥)の美しい鳴き声が聴こえていました。
地獄と言えば、落語では“地獄八景亡者戯”という演目が有名ですね。米朝師匠が得意とされていたネタです。その米朝一門の桂ざこばさんがお亡くなりになられました。私も好きな落語家さんだっただけにとても残念です。心よりご冥福をお祈りいたします。ざこばさんはきっと天国行だと思います。天国からときどき地獄を覗いて一席設けてください。
五月闇覗きに行くとざこば逝く