漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
http://kampo.no.coocan.jp/

この頃しばしば目が覚める・心腎不交の不眠

2023-03-18 | 気持ち・眠り
このところ睡眠障害の訴えが増え、漢方お馴染みさんには「天王補心丹」を飲んだら落ち着いたという声をいくつかいただきました。この漢方薬は心腎不交状態を改善します。


(御伊勢公園のサクラはまだ蕾。レンギョウはよく咲いています)
立冬以降、自然界は陽気が増して、春分ごろには一機に陽気が優勢になります。これにしっかり体を同調させておくことが必要なのですが、今年は桜の開花も驚くほど早く、これまで寒さが厳しかったはずなのに反動で暖かさがすごいですよね。
すると、陽気が頭に上ってこれを上手に冷ますことができなくなることがあります。頭は興奮しっぱなしになるので、眠りが浅くなったり脳が休まらず全然眠気が起こらなかったりもします。

心火を腎水で落ち着かせることができなくなる「心腎不交」状態です。
腎陰虚のひとつで、ストレス、脳が疲れている、不安感、動悸、息切れ、のぼせ、寝汗、口が渇く、便秘気味などの症状を伴うこともあります。

もともと腎虚の人は、この陽気で発症しやすいのかもしれません。
また、更年期、自律神経失調症、甲状腺機能亢進、副腎疲労症候群、ノイローゼやうつ、脳が疲労している受験生やストレスが多い方にしばしば心腎不交状態が見られます。
また、カルシウムなどミネラルの多いものを食べるよう心がけることも大事です。

漢方家ファインエンドー薬局フェイスブック いいねクリックどうぞよろしく 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。